2015年12月29日

仕事納め

今年も本当に沢山の方の御陰でなんとか2015年を締めくくれます。
本当にありがとうございました。
若山楮が始まってからの8年間、ほぼ毎年帰省して両親とお正月を迎えられる様になったのは
とても有り難いことです。
ただし、何がなんでも終わらせるという段取りになるので呼吸は酸欠金魚状態(笑)
終わった後は自分の山の様な作業をこれまた、帰省のバスに乗るまでギリギリまで。
今も心臓バクバク言ってます。

ハレハレで20年間活躍してる小さい漉き舟。
今年底板が遂に腐って修理をしてもらいました。
水を張って灰汁抜きしたあと乾燥させてて、本日カシューという合成漆塗料を塗り終えました。
これであと20年行けるかな?なはは。
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この塗料は完全に乾いて使える様になるまで数日かかります。
なので、休みの間にと段どってましたが、内心やれる時間あるだろうかと焦ってた。
年明けて1月中旬に佐賀エリアの3つの小学校へ卒業証書紙漉で出張です。
その時に使うので、今のうちにやっておかないと。。。
大きい漉き舟もただいま修理して頂いてます。
来年は道具達もリニューアルであります。

そして玄関にはどどど〜んのへぐった楮の山。(まだまだへぐって山は高くなります)
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これも年明けと同時にどんどこ煮て紙漉きです。春から縁起の良い大きなお仕事頂きました。
御陰さまで在庫してた自分の楮はほぼ使い切ります。

大掃除までは到底無理でしたが、来年3日からの仕事の準備はばっちりとなりました。
おそらく来年は人生お初事態勃発しまくりとなりそうです。
なんとか越えて、踏ん張って、正月に温泉などという夢の様な事考えてます。
いや・・ほんとにそうしたい。

原料農家から紙漉に戻る年としたいと思います。
どうぞ来年も宜しくお願い致します。

追記:年明けは4日からの営業となりますが1月7日からは若山楮のへぐりが始まります。終わるまでは若山通勤ですので、通常営業は下旬となります。
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2015年12月25日

新しい流れ

出た!綺麗な満月です。
此処数ヶ月満月を忘れてた事に気がつく。
都会で暮らしていた時も、前や下ばかり見てて、満月を見ることは殆ど無かった。
原宿で数年続けてグループ展や2人展をしたとき、最期の年に長年の友人と原宿の交差点で抱き合って泣いた事がある。
酔っていたのか定かじゃないけど、、、やっぱり酔ってたと思う
もう結構良い年したふたりの女がねえ(笑)
相方も相当な山奥で五右衛門風呂炊く生活してたから、普段は結構空を見る。
原宿の交差点で空を仰いで満月かどうかだったかはさておいて。
意外と空が広いね〜と思った事、月が綺麗ね〜と思った事。
道行く人は誰も空なんか見ず、さっさと交差点を渡ってた。私ら二人だけが止まって空を仰いでた。
まあ、田舎に暮らしてると普通に空見る習慣あるのかもなあ。

月の想い出はもうひとつあって。
まだ20代終わり頃。
福生という基地の町に長年暮らしてて、とあることで、短期間実家から福生の仕事場に通った時期があった。
八高線という1時間に1本しかない電車。
友人家で呑みすぎてあわや最終!
人っ子一人いない小さなホームで待つ間、凄く寒かったけど月が冴えてた。
「孤独だ〜まったくもって独りだあ!なんだ?この気持ち良さは?」と強く思った。
お月さんあんたも1個だもんなあって。

こっちへ来ての想い出も、やっぱり酔っぱらいだけど(笑)
四万十川の河原でキャンプした時が満月だった。
真夏の暑い夜、太陽に焼かれて暖かい大きな石に仰向けで寝てると月が上がって来た。
月の光を全身に浴びて、自分が透明になって石や川の水になった感じがした。
あれは一生忘れない。
だから満月の夜は布団を窓辺に寄せて寝る。

どれもこれもの想い出も酔っぱらってる記憶。
いや人生全ての想い出は酔っぱらいなんかもしれない。

今日はXmasで満月という珍しいとネットでは騒いでるけど、Xmasは私は良い想い出がない。
子供の頃は母が「家は仏教だからXmasは関係ない」とケーキはショートケーキのみ。
プレゼントも記憶があやふや。
大人になって、アイスデコレーション食べた事無いというと当時の相棒が買って来てくれた。
不味い。。いや〜不味い。
働く様になってからは、Xmas、バレンタインデー等々の商戦の前線に位置する仕事が多く。
徹夜が当然のXmasは秋口、バレンタインデーが年末という状態で、世間のコレを呪ったもんである。
ほんの一瞬バブリーな時だけはコレのおかげで社員旅行がハワイでパチパチ。

あ、満月ね。
毎月見られる、忘れさえしなければ毎月布団の上に月光。
Xmasで満月となるのは次は30うんねんとか。
いやはや、だからどーした。
私は毎月満月たっぷり。
漆黒な場所なら更に良いが、10年くらい前に集落に3本の街灯が四電から贈答。
昨日、自治会から今年の街灯代として2千円の徴収が来た。
10数軒しかなく、農家で8時には寝ちゃってる家ばかり。
夜にウロウロするのは昔は我が家だけ(笑)
おかげで、月夜の明るさ半減してお金採られるって可笑しいなあ。

あ、また脱線。

新しい流れが来てる場所は街灯がない、家がない。
夜は漆黒で、東側の山からの月が見事です。
これを得られるのなら、少々の事は脇に置いても価値有りと思う夜。

月の事想い、愛でるだけ少し余裕が産まれた。
相当に忙しい中にあってXmasはどうでも良いけど満月は有り難い。

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2015年12月23日

ありがとう

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今日は下界へ降りずに仕事出来る貴重な日だというのに。。。
雨です。
しかも生暖かい。湿度たんまり。

紙の加工とへぐりをやる気でおりました。
加工の方は久し振りという事もあって、勘が狂いっぱなしで、糊は乾かず。。
へぐりの方は、とある方から頂いてた、一体何時頃の?という黒皮です。
案の定・・・・。へぐれません。
これ、数年経過した楮だったんじゃないかなと。
もう一種は思いっきり「丸剥ぎ」です。
一応軽くへぐってあるけど、蒸し剥ぎで丸剥ぎされたものは、どこまで工程進んでも丸のまんま(笑)
若山楮は剥いだ後すぐに白皮にする「へぐり」に入るので、自分達が困るから・・・。
イベント会場では丸剥ぎしてる人見つけると怒る!怒る!
それは次の工程で困るから。自分達が困るから。
更に言えば、私も困る。
冷やい川で洗う時、丸剥ぎのは塵が中に挟まって取れない。
原料売る所で終わるのであれば、そこまで。。。と思うけど、これを買って煮た後これまた冷たい水の中で塵取りするのは自分なもんで、原料の段階でほぼ完璧に塵は除きたいのである。自分が漉くとき楽したい(笑)

自慢じゃないが若山楮は塵無し、ヤケ無しが自慢です。一貫買ったら、ほぼ全量使えますし、にないも無い。
嬉しい事にメンバーはへぐりをやるからこそ、蒸し剥ぎの時点でヤケを飛ばします。
一昨年から言わなくてもやるようになりました。
剥いでて手が判るんですね「こりゃヤケだ!いら〜ん!」って。触って判るのも凄いけど、捨てるのも凄い(笑)
目方勝負なんで、通常はそこまでやらんですが。。。へぐりで捨てさせるから要らんとなる。
国産楮でこれだけやってるところあるんかな?
栽培農家、原料商、へぐり職人、紙漉と分業だったので、そういうことにならなかったんでしょうねえ。
元々ヤケが無いのが特徴ですが、それは刈り取りにも理由があるみたい。
とにかく地面すれすれで刈り取ります。これも言わなくてもみなさんやってくれる。

そんなわけで入魂なんで体験イベントでは、私を始めみんな怒る(笑)
怒られる体験イベントなんて、そうそうあるもんじゃない。
ボランティアで来てる人にも動きが悪いと怒る(笑)
そのうち誰も来なくなるんじゃないかと内心怯えてますが。

さて、そんなわけで他産地の原料に怒りまくって結局仕事になってない本日。
結局、今日大事に仕舞い込んでた自分の昨年の黒皮を漬けました。
あと正味2日しか無いのに、どっちゃりと(笑)
他にも頭痛い事は沢山ある年末です。
モチベーション落ちてた所へ。。。。

若山楮に研修という形で参加してくれた本多さんから、作業の写真が届きました。
もう涙〜。
しかも彼女は戻ってすぐに近隣の楮を蒸して剥いで添付。
自分で楮栽培を立ち上げようと思ってるから、作業での動きも素晴らしく。
全体を見通す動きに、こちらの長老達が唸ったのであります。
白黒あり、セピアあり。
若山楮のDVDを作ってくれた上田君もそうだったけど
作業にしっかり入り込んでの撮影は誰もが意識してなくてホントに良い写真や映像になります。

毎年記録を・・と思うのですが、現場に入るとソレどころじゃなくなる。
大事な「芋」さえ忘れるので「来年は芋番必要!」と叫んだ程(笑)
こうやってまだ名残があるうちに届いた写真のおかげで、モチベーション上がりました。
ありがとう。へたれそうになってたんで嬉しいです。
若山楮の宝物として大事に保管させてもらいます。
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2015年12月18日

若山楮蒸し剥ぎ終了

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すみません・・・・。
刈り取り一番乗りの次がいきなり取り込んだ黒皮の写真です。
今年は体験者が多かったこともあって、肝心の蒸し剥ぎの写真を撮ってませんでした。
自分は来てからずっとの22年間の作業なので、毎年の同じ風景を見飽きてるし。
勿論、今年もドラマ満載で感動と大反省と来年こそは!でありました。
今年初参加で日頃からお世話になっている愛媛の建築家ご夫妻が丁寧に説明付きで美しい写真を撮って下さってますので、是非、是非ご覧下さい。
http://aastudio.jugem.jp/?eid=228

年々泊まり込み日数が増えて、今年は5泊。
刈り取り作業からしたら実に10日かかってます。
今年の蒸し剥ぎは、暑かった。。。
竃で火番の私や若い友人は半袖でした。
おかげで、体験の方はやり易く楽しかったですね!
取り込む辺からグッと冷え込んで今朝は霜です。着膨れです(笑)
寒くならないと楮がうまく乾きませんので、お天道様まで作業に合わせてくれてます。

毎年、小額ですが、おがらも欲しい方には売ってました。
だからか・・・余る。後が困る。黴びる。

江戸時代の蒸し剥ぎの賃金はおがらだったという古い資料を見つけたことと
毎年来て下さる80代のおばちゃんが「剥いだら、おがら欲しいのよね、去年は買ったけど」というのを聞いて
今年はフライヤーに「体験した方には、おがら進呈!」と入れたので。。。
もう争奪戦で、あっというまにはけてしまいました!自分の風呂分足りない。。。
若山楮はまるで江戸時代じゃ。
薪ストーブ生活の人が増えたのと、高齢者で薪風呂の人には軽くて火力の強いおがらは助かるんですね。
自分で剥いだ後、生活に必要な人がまだまだ居て、欲しい人が沢山いることが判りました。
餅を搗くグループもごっそり持ち帰った。勿論大量に剥ぎましたよ。
火を使う日常が復活してきてるのかもしれない。
こんなことにも、高齢化や過疎での問題にヒントがありそうです。

7回目の蒸し剥ぎだったのですが
もう、私がいなくても大丈夫だ!という実感。
それぞれが、自分の仕事を見つけて働く!働く!
楮を剥ぐのが嫌いでも、やることは沢山ある現場。
剥いだ楮を干すための竹伐り、薪割り、剥いだ楮を天地返しする、昼ご飯、おやつ、珈琲、おがらを束ねる
掃除など昨年までは、自分達で準備してきたことが、今年手が足りなくて本番にもつれ込んだおかげで・・。
内心、もつれ込ませた(笑)
特に薪割りは、おもしろいはずと。。。
上手な年配者が若い人達に技やコツを教えてる場面は微笑ましいものがありました。
薪割り機欲しいなあって思ってたけど・・・1日で凄い量割ってくれたので、まだ買わない(笑)
差し入れも凄かった・・・早朝仕事へ行く通りすがりで美味しいお菓子を手渡してくれる人まで!
適材適所で誰一人「お客」なんぞ居ない、働くイベントは大成功だったと思います。

そして、色んな人が同じ事言うのも今年でした。
「この剥いだ後はどうするの?どうやって紙になるの?」
8年かかりましたが、やっと出始めたのです。
既に昨年から「へぐり」にハマる人続出ですが、今年は更に「へぐり」が注目度高くなってます。
ワークショップとか体験ではなくて、本当の現場に「参加」するから得る事があるのかな?
教える方も「体験用」ではないので、真剣に教えます。
今年初めて来た、地元のおんちゃん。
いくら、やり方教えても「昔子供の頃見てた」の一点張り。
まず、私が3回くらい教えて最期には怒った。「言われた通りにできんのなら、やめて。小学生だってきちんとできてるんだよ」と。
それでも、帰らない・・・どころか他の仕事を頑張ってる。
「あなたの他にも5人くらいから叱られまして、他の事しながらみなさんのやり方見てました」
夕方にはきちんとできるようになって「おんちゃん凄いよ、たった半日でできるようになったじゃん!」・・・
「次の作業を知らないとダメなんですね。みなさんが次の作業があるねん!と言うのでへぐりに行きたいのですが」と。。。。
これ、今の原料栽培の問題を、おんちゃんの言葉が語ってます。
それがあっての若山楮に乗り込んだ私の気持ちをたった半日でキャッチしてもうた。
スタッフでさえ7年かかってます。
全国の産地ではウン十年かかっても越えられないと伺ってます。
76歳です。
仕事ができる人というのは、幾つになっても学ぶ姿勢があるのです。
「怒ってごめんなさい」と謝ると
「怒って当然、だから嬉しかったですよ」と。
他の田舎を知らないので比較はできないけど、高知へ来て思うのはコレです。
最初はぶつかるばかりで平行線で、本気で喧嘩すると一瞬で打ち解ける人が多い。

長老達の仕事ぶりに惚れ惚れして、顎出ながらも着いて行こうとする若い人達。
これが今の田舎には途絶えてしまってるんだなあと思う。
祭りの時くらいしか「場」がないのです。

釜番がご自分の役目と高知市から4時に家を出て駆けつけてくれる方もいます。
地元勢より誰よりも早く窯場へ来て下さいます。
朝4時からヘッドランプつけて200人以上の手が軽々と剥いでくれる様に焚き上げるプレッシャーは半端ないのですが、6時前には「おはよう!」という姿を見て安心の極致。
それなのに、毎年てんぱってる私は、あれこれ言ってしまう。
毎年、来年はもう来ないだろうなあって思うのに、今年も来てくれたあ!!

ほんとに、どれだけの大勢の人達とこの場所で繋がってるかと思います。
前後の細かい気配りも全然できてないのに、たった1日の為に遠方から毎年元気な顔を見せてくれる方々。
作業中は紹介するのも出来ておらず、地元の方と話す事もままならずで帰られる。
来年そういう皆さんへの感謝を形に出来る様頑張ります。
posted by ハレハレ本舗 at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 楮栽培復活事業

2015年12月07日

楮刈り取りトップバッター

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今年のトップバッターは拳ノ川小学校の前校長先生のご自分の畑の楮です。
拳ノ川小学校が、地域コミュニティー授業の中で5、6年生に楮を世話する事を始めたのは
前校長のおかげです。
私達はそこら中に自生してるので、なんとか地域の中で作らないか?と各家を回ったこともありました。
楮栽培者を育てるという課題もあったのです。
しかし、一軒も現れず。

校長先生は引退なさることもあったし、ご実家の畑に自生してるのを見つけて在職中から始めました。
今年4年目。
大木になってたのを伐り戻して、鹿が出始めたのでネットを張って、台風が来て倒れそうになると添え木までして
当然ですが、きっちり芽掻きもなさっております。
日当り的にはそんなに条件が良く無いにも関わらず、年々増えて。
4年目というのは、和紙原料として整う頃です。
昨日刈り取って、「いつもの場所に置いてありますのでよろしく」とメール。
行けば、丁寧に「宜しくお願いします」と張り紙。

今日は明日からの刈り取りのための準備でした。
会長は今日から刈り取り始めたのですが、今年草刈りも後手になってるために相当苦労したらしく。。
校長先生の楮を見て「立派だああああ!」と溜め息。
実は昨年の先生の楮は歩留まりが今ひとつで、日当りなんだろうなあって思ってた。
がね、違いましたよ。
やはり育てる人の愛です。それしかない。
それをマザマザと見せてくれた今年です。いやあ、、愛です。

楮に魅せられて、ハマる人の仕事ぶりは、見ていて面白い物があります。
なんで、こんなにハマるのかなあって不思議なんだけど。。
そういう自分だって同じだったのです。
初心を想い出させてくれる立派な楮が来た!
来年から、やっぱり頑張りたいじゃないかっ!って私の今年の後悔が始まってます。
誰かの為でも地域の為なんかじゃ勿論なくて、楮ありきなんだよね。
大反省しながら明日から刈り取りです。

見てるかな?(楮が判らなくて私のブログ見ましたと)
高速バイパスの為に育てて来た楮自生地の一角が工事でなくなりますと関係者。
土地の売買の時は別の会社だったので、その時は地主さん達が「ここは若山楮を作ってるからちゃんと対応して欲しいと」言って下さって、測量して1本幾らの値段にしますだった。
今回は別の所が来て言うには・・・
「工事などで伐採する場合、杉や檜は価格設定出来ますが、楮は一般的に流通してませんので単価が出ません」
え?咄嗟に返す言葉なかったんだけどね。。。
流通というのは何でしょう?
売ってますよ、若山楮。
今日になってちょっと頭に来出した(遅い)
原木からの歩留まり計算できるから、一株の値段出そうと思えば出るんだ。
檜や杉は植えてから何十年もかかっての値段だよね?
楮は毎年売る訳で、例えば50年とかなら幾らになるんだろう?
上手に世話すれば一株が50年とかあると聞きます。
ひょっとしたら、結構な値段かもしれない・・と今まで考えてもみなかったことに至りました。
剥いだおがらで私は春までたっぷりの風呂焚きしてますしね。
コレ、ガス代、灯油代とか電気代に換算したらどんだけ?
そういうのは今では流通価格ちゃうかもしれないけど、江戸時代はこれが蒸し剥ぎの作業賃。
ここでも、突き当たった今昔問題。
考えてみれば、国土交通省へ、工事現場にある楮頂戴!と言いにいったことが発端。
役場の担当さんも「これは大事な地域資源なので」ときっぱり。
ややこしい所に道つけることになっちゃってごめんなさい。
だけど、少し調べて学ぶ良い機会です。
流通に乗ってなくても、筍掘ってる人居るし、山菜もあるし、そういうのってどうなんだ?と思う。
そういう微々たることだけど、そこに生活はかろうじて残ってるのだよね。
お金が欲しかった訳じゃなかたんだけど、「流通」なんて言うから導火線に火。(笑)
山を荒らしっぱなしで国産の材を使わなくなった国の行政に言われちゃうとちょっと腹が立つのであります。
お化け屋敷みたいな植林の山の杉や檜は値段がついて
河川や斜面を守ってる役目もしてる楮は値段がつかないと言われちゃうとなあ。。。
毎年面倒だった計量、今年もがっつりやります。文句言うからには数字出します。
だけど、それ言っても出先の人には何のこっちゃなんだろうなあ・・・。
上司さん出て来て欲しいなあ。
ごめんねえ。困った人です、私。
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2015年12月01日

真菰の最期

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今年は夏に怠けたツケがおもいっきりやって来てる。
中でも田んぼの惨敗ぶりはひどいものである。
これについては、もう大反省してるので・・・。

お茶が欲しいという声に応えて昨年からお茶、マコモタケ、完熟のマコモタケのお茶、紙と頑張ってるのだが。
コレも今年惨敗で収穫が追いつかなかった。
今まで夏から秋にがっつり採ってたため、放置するとどうなるのか?を初めて見た。
紙に漉く為に選別した葉を干せば白くなるとは知っていたのであるが。

もう田んぼへ行くのも怖くてスルーしてたんだが、昨日決心して見に行く。
田んぼの方は、田んぼというより沼である。
冬期湛水ということで、とにかく水を溜める事に必死で抜くのが怖かった5年間。
だが・・・イノシシが田んぼの中でぬたってから、様相が変わってしまい、沼の様に。
来春一回、耕すなりして本来のやり方を真面目にやる予定。

一方の真菰は刈り取らず放置してたら、見事な白髪状態です。
ここまで色が抜けるのかと驚いた。
今日はひとまず刈りましたが、美しい白さであります。
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これ持ち帰ってこれの上で寝てみたい(笑)

前にも何度か書いたのですが、日本人は「白」という色は「漂白剤」使って白くしてると思ってる人が多い。
自然界にある「白」というのは、花以外なら、雪と天日塩くらいじゃないかと常々思ってました。
その塩でさえ、漂白剤で白くしてるんでしょ?と言われた時は驚いたですね。
紙も布も今や漂白剤であっという間に真っ白に「蛍光漂白」ですから仕方ないのですが。
そもそも「漂白」とは読んで字のごとく「漂って白く」なること。
時間の経過なんです。
この白に憧れて紙や布は沢山の人の手と水と太陽と風の恵みでより「白」に近づこうとして来た。
紙を漉く自分も「白」は本当にストイックな世界です。

今日立ち枯れてる真菰を見てて、その白さにどきっとして・・・。
役目を終えて(根元に沢山のマコモタケを孕み、真菰菌が固まっていました)清々しく真っ白になってる。
命を生き切った白さ。白骨みたいな白さ。
秋に刈り取って干してもここまで白くならない。ほんのり黄みがかった色には未だエネルギーがあったのです。

一方の秋に刈り取った株からは新しい緑の葉っぱが既に腰丈に。
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これが川や湿原で自然に生えてるところは今頃どんな情景なんだろう?見てみたい。

来春の準備を少しでもやっていきたい冬の始まり。
冬になった途端、あちこちで田起こし、春の準備。
高知らしい風景です。
posted by ハレハレ本舗 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 田んぼ