消せなくなりましたん。
ここ9年近く地域起こしとしての若山楮に全力で頑張ってるが故に自分の事後回しになってきてることへの自戒も含めてだったので。
やっぱり両方で成果出さないと、内情知らない人はそう思うねと。
身体は1個しかないのでねえ。
もっと「地域」の協力得られると思ってたのが、そもそもの間違いだったと気がついた時は抜け出せなくなってたとも言える。
当然と言えば当然。
だけんど一方で、楮マジックに見事填められたわけです。
逞しい雑草の如くはびこる楮の群生地。
きゃ〜きゃ〜と嬉しくてやってると、そこら中にあることに気がつく「地域外」からのオタクが更に輪かけるようにして
「あるで〜あるで〜凄い凄い」となって・・・今に至ってます。
これをどうやって地元に拡げるかと思ってやって来たけど。。
食いつかないのよなあ、地元。
単位面積で言ったらまだかろうじて楮は優勢だけど、収穫後の手間賃で消える。。。
お金に成るか?ならないか?そこら辺だと思いますが。
そもそも、大きい所が頑張ってもどんどん先細りしてて
もうお蔵入り一歩手前な世界故に、儲けだけ言われたら説得力は限りなく無くて。
そんなことも、自分が漉くだけなら全然どうでも良い事だったんですが、嫌でもこの世界の片鱗に触れる事ができたのも・・・。
「地域起こし」というポジションに立った御陰。
良く判ってる紙のメッカでは絶対やらへんな(笑)
助成金もらっても付け焼き刃に水で、助成金なくなったら終わり。
助成金はシビアだから、最低賃金とか言われますし(笑)
そういう仕組みには全くもって乗っからないし。
さてそんなこんな今朝は今年最後の地元小学校の「楮畑」授業日。
もう芽掻きも草引きも終わりました。
うっすら黄色くなった葉っぱをはたいて落としてる子。
自分の背丈の3倍に伸びてる先っぽ見てる子。
軽トラで通りかかったおんちゃんが
「仰山子供が来て何しよる?」と目を細めてた事。
ああ、これで充分じゃないかって思った。
ほなら、数人が叫んでる。
まあ、毎回畑では色んな事があり、食べられる草のことなんかも話してるので。
今日は「ニラ」がそこら中に瑞々しく生えてるので「これニラだよ」って言うと「え?誰が植えたが?」
ノビルも仰山あって「これ美味しいよ」というとすぐちぎって食べる子。「中嶋さん、コンニャクどうなった?」
ああ〜子供って一度話した事は絶対覚えてるんだなあ!
「そろそろ掘ってみるから」慌てて言いました。
大人である自分しっかりせいよ!って(笑)
で叫んでる先へ行くと、蛇の抜け殻。
脱いでまだ時間経ってない。
子供が切っちゃって繋げた。
見事な抜け殻で、頭も目もあります。
ほんとに全部脱皮するんだと私も驚いた。
長さは1b以上ありまして。
「これ財布に入れたらお金ガッポガッポ!」と言うと
「聞いた事あるで〜」と。
今日は昨夜愚痴言ったせいか・・かなりの厄日になってた。
なので、獣の被害もなく(毛虫はやってくれたけど)無事収穫までに漕ぎ着けそうなので、鉄柵にお守りとしてぶら下げて来ました。
地域が起こらなくても、この畑の今年の出来映え見たら
小学生が手入れした楮はダントツでした。
「今年の畑作業は今日で終わりました。皆の頑張り見てて私達ももっと頑張らないといかんなと思いました、ありがとう」
お世辞でもなんでもありません。
子供達が「なんで下の楮はここと違うの?」という鋭い指摘(笑)
大人は忙しいんだよ、お金に換算すると・・・って言いそうになって、はたと気がついたんですね。
蛇の抜け殻を見つけたのも子供達。
そういう柔らかで無垢な気持ちに今日出逢えておばさんは感無量。
高知大学の地域協働学部が入ってくれるということを、この小学校の校長先生はとてもとても楽しみにしてくれてます。
地域起こしというのは、子供達と子供達に関わる父兄や先生達なんだと。そしてそういう受け皿の中に飛び込んで来てくれるのは
実は地元以外の人達。
これからの「地域」の在り方の先っぽにいるなあって思います。