若山楮の白皮にする「へぐり」作業完了しました。
今期はちょっと段取りも変えて12月から突っ走り体制で皆お疲れだったと思います。
へぐりをするには乾燥させた黒皮を水に漬けて柔らかくしてから包丁で、それこそ1本1本です。
12月は生暖かくて一気に柔らかくなるので、休日だから休みなんて言ってられない。
楮の戻り具合に人間の方が合わせるしかない。
なので、誰もが「へぐり」が始まると休むなんて言わずに朝から夕方まで作業場へ通い続けてくれます。
昔ハレハレ本舗で居候してた若いのは、これが伝わらず遊びの誘惑に負けて自分優先やったなあ。
いやまあ、こういう仕事は若い子、特に女子には向いてないと思う。
若山楮は高齢者集団だから(笑)
私もまだ若かったんだね。
若山楮に続々と若い皆が集まって来るのは、おんちゃん、おばちゃんの仕事師の御陰です、私も鍛えられた。
原料商さんが驚いてました。
「え?此の時期に完了してるの?」って。
いくら年寄りと言っても皆さん農家さんでもあるので、2月終わり頃からは田畑が始まるので
「手があるとすれば2月まで」なんです。
現在の作付け量をどこまでやれるかを計った今期。
ひと月です。ただし延べ人数はかなりもの。ボランティア、体験など入れないと到底無理なひと月。
私始め、コアなメンバーは相当に疲れた。
作業するだけでなく、大所帯化する諸々も回して行くから・・・。
どっちが楽?
どうなんだろう?
愉しいという一点に関しては大変でも大勢とやっていきたいという結論出たかなあ。
そして今年から毎年四苦八苦してるへぐった後の黒塵を友達で、収穫作業でも参戦してくれてるヒデさんに
かねてから「畑のマルチに」ということで実際にお願いしました。
広い広い畑
これ全部を鎌で無農薬無肥料で。
野菜の株元へ敷き詰めてくれてます。
冬の葉野菜の泥はね防止にもなるし、発酵するから良い肥料になるはず。
一方でこれは紙にもなるので、私も頑張って来た。。。
だけんど、原料化するのに白皮より手間がかかるし管理も難しい、勿論紙にするのも難しければ成った紙を売るのも難しい。
難しいだらけで元手も取れないなら美味しい安心出来る野菜の役に立った方がええ。
大量に出るよ!って言ったのに、ヒデさんの畑のほんの一部にしかならなかったです(笑)
実は若山楮は予約を受けてる数量にもまだ足りず、あちこちからのご注文を今年もお断りしております。
まだ畑の中には余力のある場所があるものの・・・。
幡多地域独特の楮でやるとなると、移植がほんとに大変。
挿し木とか色々やり方があるようですが、その道のプロのおんちゃんも「若山の楮は難しい」って仰る。
簡単に「畑」で増やせない。
そこら中に自生してるのに・・・。
そこら辺が今年の課題です。
有り難いことに自生してる楮がはびこって困ってる地元の方が「売れるなら!」と栽培の名乗り上げてくれました
自分達が開墾した10年前に自生してた群生地の対岸であります。
彼は10年間見て来てたんだと思う・・・。
続けることの大事さを教えられました。ありがとう!