やっとやっとワタル君の紙に逢えました。
今日から始まっています。
高知市のM2ギャラリーでの「くうきのこきゅう」というふたり展です。
小原聖子さんの真鍮とワタル君のかみ。
http://www.gallery-m2.jp
私は人にカメラを向けるのがとても苦手なので、写真ないです。
どれもこれも欲しくて悩んで頂いて来た蒼い箱と黒い什器にもなる作品。
ああ、やっぱりなあ、そうだよなあって言葉しか浮かばない。
楮を育て、京都の綾部で地元と深く関わりながら古いお家を手直ししながら家族で暮らす。
そんな環境で紙を漉き、一枚の紙の中にたっぷりと時間が詰まってる感じです。
「創る和紙職人」という名刺であります。
ずっとやりとりはあったんですが、やはり紙を触って全てが腹に収まった(笑)
以前一度触ってましたが、その時は自分も出店中で余裕がなかったんだなあって・・・。
帰宅してしみじみと眺めたり撫で回したり匂い嗅いだりしてます。
こういうのってお店の中やご本人の前では恥ずかしくてやれない私です。
写真を撮ったのですが・・・。
特に黒い什器の方。
下に自分の紙とか敷いてみたり色々したのに良くない。
箱の中に入れて撮ったら「でしょ?僕はここが一番落ち着くんだよ」と言ってる。
いや、ほんとにそう聞こえました。
陽も落ちた夕方なのにフラッシュもたかずにこんな風に撮れる。
独特の光を放ってます。
年末に完成する作業場のギャラリーに飾らせてもらおうと思い。
静かに箱の蓋閉じました。
え?ギャラリー創るの?って言われそうですが・・・
今日決めました。創ります!
なんか問題あるかね?
山の中のたった一軒の作業場に紙の作品を常設しますよ。
一番のお客は私です(笑)
毎日、作品を眺めながら仕事出来るって紙漉き冥利に尽きるでしょ。
それを共有出来たら素晴らしいでしょ。
考えたら若山楮の作業に入り込んで手伝ってくれての作家さんが結構居るって改めて思った(遅いわ〜)
ワタル君は若山楮の最大のお得意様でもあります。
嬉しいお話も出ました。これはもうちょっと内緒にしますね。
ああ、嬉しい、嬉しい。
自分も紙漉きなのに、大好きな紙漉さんの作品や紙にはヨダレの出る、ただの紙フェチでもあります。
若いときは、影響受けちゃうからなるべく近づかない様にしてました。
久し振りに大好きな人の紙を観て。。。
こっっからは思いっきり近寄っても大丈夫じゃないかと思えた初めての日でもあります。
是非高知の方、観に行ってみて下さい。
もうこれ以上は言葉にできんから・・・。
24日はワタル君在廊だそうです。