2016年10月20日
2016若山楮イベント
今年も来ます。若山楮の収穫イベント。
昨年のフライヤー同様、京都から移住して来たアーティストの山元彩乃ちゃんの作。
去年のもとても好評で、「そもそも紙ってどうやってできるの?」という素朴な疑問に優しい絵で解説してくれて
映像で取材に来たケーブルもこのフライヤーを上手に使ってくれました。
今年は会場に居るおんちゃん、おばちゃんの写真が随所に。
あ、数年前に亡くなった長老の写真は捨てがたく、今回も起用(笑)
おんちゃんの仕事する姿に若い人惚れましたねん。
で、おんちゃんも数日のイベントで若返りましたねん。
おんちゃん、今年も出てるよ〜。
ちなみに伴侶のおばちゃんは現役で全ての作業に出てくれてます。リスペクト!
そして、昨年へぐりに体験に来てくれた「クッキーメロンパン」が当日販売にも来てくれます。
蒸し剥ぎの窯場の早朝居ると、中村で仕事の際に国道からおやつ差し入れしてくれたフッキーさん。
誰もまだ来てなくて、七輪で入れたお茶に浸して食べたラスクの味は格別。
今年はメロンパンで子供達に!
こういうの凄く嬉しいです。
あ、へぐりの時の差し入れの純米酒は一瞬で消化(笑)一緒に呑みたいね〜。
で・・・
町の広報でも「若山楮の後継者」と宣言した番頭は裏の白黒に。
フリーだった昨年は家に寝泊まりして早朝から叩き起こされての収穫作業でした。
今年は町の地域起こし協力隊として頑張ってます。
この番頭がやっている「へぐり」がここ数年何故か人気でして。
今年の収穫作業の「裏版」にへぐり体験もご用意しました。
蒸し剥ぎより更にはまること請け合いですが、厳しいですぞ。
今日も色々とお手数かけてる役場の担当の方が「一昨年、蒸し剥ぎまではやったんだけど、その後をやってない」と。これ、個人的に気になってる様子。
気になるね(笑)
畑から刈り取って来て、おもろいように剥いだあと、どうするの?これがどうやって1枚の紙になるの?
これはどこから、どういう「手」経てこうなってるの?
これが凄く大事だと思うのは便利になる世の中と正比例してる私です。
学校ではなんちゃ教えてくれないから。
其の点お膝元の拳ノ川小学校の子供達は恵まれてるなあ。
結構みんなハマってる。
一年間全部やってるからだと思う。
コレハ、ドコカラキテ、ドウヤッテ、コウナル?
これが大事。
「体験」や「ワークショップ」で「やり方」を知れるだけでも貴重なんだけど・・・。
そもそもの、収穫して加工作業となる「紙の素」には実に多くの「手」が介在してる。
その現場の空気感こそが今求められてるって思う。
自分もずっと一人ないし、手伝ってくれる友人達だけでやってきたので、この若山楮になってからのカオス感はたまらない。もう独りでやる気にならんです。
大所帯でひとつの目標に動くのは実に大変でひと言では言えないこと仰山だけど
毎年やるから少しづつ変化して行く。これがたまらない(笑)
私自身も随分育てられて丸くなりました!
15年くらい前までは今の集落の下の川で楮を洗ってると、おばちゃん達が野菜を洗いにきたり
洗濯物洗いに来て、色々と話したもんです。
「こんなことが面白いかえ?都会から来たからなんじゃろね。自分らの子供らは、帰ってこんよ。あ、流れたで!」
お年寄り達は「こんなこと面白くもなんともないんだね」と味噌にする大豆を洗ってたりする。
今は誰も来なくなった川の洗い場・・・寂しいね。
たった数日だけど、こんなことが面白いか?これはこうやってやればええんだ!
毎年ドラマ満載です。
スタッフのおばちゃんが来て言います。
「中嶋さん、この子に賃金払わないといかんで!」見ると学校上がる前の女の子です。
朝からずっとハマって剥いでたそうです。
この場所でやる最期の年。
いやもう、ようやったとしか言えませんが、ここで事故も火事もなく9年やらせて貰えた事に感謝です。
新しい場所で餅投げするより、ここでの最期に餅投げたい私です。
実に多くの方々にご迷惑もかけながらやってきました。
新しい場所、若い人へかろうじて繋ぐこともできそうです。
是非、お越し下さい。
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