2016年12月13日

蒸し剥ぎ完了

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唄う様に、「はぎよ〜い、はぎよ〜い」と瞬殺な感じで終わってしまいました。
毎年、必ずと言って良い程、蒸し損じが出ます。
片道40分通勤では自分の体力の限界もあるので、今年は過去の失敗を絶対やらかさない!
そう決めて。シフトを変えた。
早朝から炊くのは昔ながらのやり方だし、早朝からやってる!という「頑張ってる」感あるし。
だけど、無理を通せば道理が引っ込む。
蒸し方が悪い楮を剥ぐ事ほど嫌な物はないのです。
ということで、夜焚きにシフト。
竃も熱を保有してるし、無駄が無い。
まあ、どっちに転んでも蒸し作業期間中は呑めないってことも判りました(笑)

イベント翌日は毎年は実に寂しい。
気が抜けた上に、ほぼ毎年午後から雨になる。
今年は友人達が3人来てくれてほんとに嬉しかったです。
前日はクッキーメロンパン販売に来てくれて、翌日また高知市からの中川ご夫妻。
温かいお二人で始終笑い転げてやってくれました。
そして若山通い3年目の藤田君!
最期の最期の片付けまでやってくれたことに、メンバーは「ほんとに有り難いこと!」と。
藤田君は茨城から毎年へぐりに来て下さる。
今年は蒸し剥ぎに初参加。(写真のしゃがんでる私の隣に居ます)
日本画の先生で、素晴らしいお仕事してます。
日本画で使う素材について原料から携わる姿勢に毎回頭が下がります。
そして、前回のワタル君に若山楮で漉いてね〜と発注も(笑)
つまり、紙になる原料収穫の場に、原料を買って下さる人、それで漉く紙を買って作品を描く人。
全てがまあるく繋がった今年です。
だけど。。やっぱりこき使ってしまってます。。。ごめんなさい。

写真撮り忘れてたよ〜ごめんなさい。
昨年から通って下さってる田中先生。
高知大の地域協働学部にこの春からお勤め。
大学生率いて3年間若山楮に入ってくれてます。
この3人が現場に居てくれた事。
実に有り難いことです。

そして長年憧れてる徳島の太布の作家さんの石川さんも来て下さいました。
黒鳥のへぐり包丁ご購入!

若い方々だけど既に相当の仕事をされてる人達。
昔の仕事を自分の生業にしてるが、だからと言って全部全部昔ながらを踏まえることに拘ってないです。
確かに基本は昔。
それも、文明の利器、機械が出始めた頃より更に昔(笑)
そこから、自分の世界を産み出してる強さ。

拘ってしまうと前へ進めなくなってしまうと思う。
高齢化して、どんどん衰退して行く中で新しい芽吹きは確実に産まれてる手応え感じさせてくれました。
若山楮のキーワードもはっきりして来ました。
集落活動センターに「あったかふれあい」というデイケアーが入って来てます。
来ませんか〜と。
もう盛り上がったのなんの!
机の上で折り紙なんかやってるより断然楽しいわけです。
今までは小学校のみでしたが、元気なお年寄りにも参加してもらいたい、、いや必要。
だって・・・「60年前やってたもん!!」が結構沢山。
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我がチームの最高齢88歳も94歳のおばちゃんには負けた(笑)
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今年はお芋も沢山頂き、「去年食べそびれた!」のお声にも無事腹一杯を提供できました。
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こんなんがゴロゴロ転がってた現場は今片付いて雨で埃を納めてくれてます。
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薪割りをレクチャーしてもらおうと新品の斧買ったのに・・・
嬉しくて一人で全部割ってしまった元さん。
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案の定薪割り楽しみに来た青年達がっかり(笑)

月初めから始まった作業での日に日にテンションアゲアゲの皆の気持ちもニュートラルにしてくれる雨。
お天道さんも頑張ってくれたな。
長太も今日は一日薪ストーブの横で爆睡してます、頑張ったね。

16日からへぐりに入ります。
18日(日)は「へぐり体験」やります。
午前と午後の2部仕立て。
まだ若干余力ありますので、来たい方は私までご連絡下さい。
nakajima@hale-hale.com

posted by ハレハレ本舗 at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 楮栽培復活事業
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