2017年02月28日
棟上げ
春近し。
だけども山の中の作業場現場は朝はやっぱり寒い。
田起こしした田んぼから蒸気があがり、林道へ行けば吐く息は白く川には霧が漂う。
なかなか建築現場が動かずでしたが、やっと本日棟上げ!!
聞けば、材の刻みは今時はコンピューターで機械がやるそうです、びっくり。
倉庫に近い代物なので、ボルトとかビス止めかなあって思ってたから、びっくり。
複雑な刻みの材が届き、あれよあれよと組み込まれていきました。
以前伝統工法での友人の家の棟上げ見たとき・・・。
職人さんは手にしてるのは木のハンマーと木のクサビのみ。
刻みやホゾを見ると「数ミリ違ってたら入らんやん!」の世界。
今時の電動工具殆ど使わないしで驚いたんだけど。。。
まさか、自分の棟上げもコレに近いとは思わなかったんで唖然。
木のハンマーとノミだけ。たまに丸鋸使ってるけど、今時のって「充電式」で更にびっくり。
「明日天気崩れそうなので今日一気に行きます」とお昼に言われて自分の段取りも変更。
午後行けば骨組み完成してる。
強度とデザインの両方を兼ねた天井部分。
彼に頼んで良かったなあとしみじみ思う。
紙仕事の道具達や動線では結構梁から吊るす物が多い。
なるべくシンプルに美しい頭上を心がけようと思った。
一方で左官屋トリオは水槽を仕上げ始めた。
来世は左官屋職人になりたいとすら思うので彼らの仕事は気になるのである。
だけどね、この漆喰とかを練る作業程大変なもんはない。
おんとし75歳の頭領。
黒潮町で五右衛門風呂作れる職人さんは彼しか残ってない。
本当に建てられるのか私の家・・・なんだが。
とにかく、ホーローのピンクのバスタブ五右衛門風呂を作りたいとずっと言ってるので。。
「お前の風呂作るまでは生きてないと」って口癖になってる(笑)
昨日まで薪割りガンガンのげんさんも76歳。
親と同じようなみなさんをこき使ってる・・・・。
たかが水槽、されど水槽。
24年間、でかいバケツとかトロ箱とか捨ててあった風呂桶でやってきた。
排水労力半端ない。
さりとて井戸水なので出しっ放しもNG.
山の水をチョロチョロと入れてオーバーフローさせれば「水換え」の腰に来る作業をクリアーできる。
そんなちょっとした話を頭領は覚えてて・・・。
「オーバーフローさせるなら水槽の淵は内側に」と今日タイル職人さんと微妙な作業。
楮を晒す為にタイルは白。
これで長年の「本晒し」ができるようになる。
暖かい時期のちり取りはこの水槽でやるので、足が入る形。
実際、目に見える形ができつつとなって・・・・。
妄想だった色々が目の前に現れて。。。
しっかり紙仕事しないと、これは罰があたるうう!
これは・・・これは・・・とんでもないことだああ!
昨日まで、ヤレ薪がどーしたこーしたと・・・今日だって最後の薪積みしながら。。。
やばいよ?いやほんと。
楮収穫作業場越えてるよ?
若山楮で漉いた紙漉の方が絶賛感動のお手紙を下さって注文も。
涙しながら読んだのです。10年間が報われた!
が・・ね。。。
いよいよ私も紙を本気で漉ける様になるんだねと。
そういう準備してたんだけどそういうことやってきてたはずなんだけど。
今日の水槽の「淵」の話で肝座ったです。
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