2017年03月13日

ソフィー

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2001年の12月から3ヶ月家に紙の事勉強にベルギーから来たソフィー。
今日思わぬご縁で16年振りに再会しました。
5年前から知り合って、嬉しいお付き合いをしてくれてる土佐清水のアーティストの小高良作君が連れて来たのです。
彼の噂はだいぶ前から知ってたけど、出逢いはやはり若山楮に参加してくれてから。
そしてソフィーとはヨーロッパでの個展でやはりご縁が重なっての出逢いをしてて。
8年前に流暢な日本語を話すソフィーから私の事も聞いてた。
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そのソフィーが来たのです。
16年という時間を今日はとても嬉しく感じました。
まだ30そこそこのソフィーと40そこそこの私。
毎日宴会状態の中で静かに仕事するソフィーでした。
今思うと、あーすれば良かった、こーすれば良かったって思う事もあって再会するまでの数時間後悔もあってとても緊張したのです。
だけど、逢って今やってることを互いに話し、私は完成間近の工房を見てもらって。
「みーちゃん、良かったね、よかったね。とても嬉しいよ」と。
私もソフィーが野菜を作って生活してると写真集も見せてくれて、自然農法で美しい畑の姿や電気の無い暮らしをしてる風景の美しさに、「良かったね、良かったね!」と。
一瞬で溶けて、かつて一緒に生活してた頃に戻った。
多分話し込んだら何日も必要。
旅をして、日本が大好きで、でも日本の変な所も結構見抜いててソフィーはビジョンを探してたんだと
今になって思い至る。
野菜と果物があれば幸せな人だったと想い出し
今はそれを自ら育てて暮らしてる。

お互いに一番好きな事(決してらくじゃないよとソフィーは言う、そういうところも彼女らしさは変わってなかった。日本の人はなんでもっと問題点を言わないのかなあって言ってたなあ)
で生きてることへの「良かったね!良かったね!」なんだと思う。
いやもう、喧嘩もしたし、泣きながら互いの思いを言葉の壁もありながら鼻水、涙でやった16年前。
今日はそれでもこうやって再会できた。
次はソフィーの畑を本当にこの目で見たいと思うよ。
とても調和のとれた美しい畑。
小川が流れてて子鹿も来る畑。

16年の間に辛い事も一杯あったと思う。
私もあった(笑)
だけど今、今のこの時点で一番好きな暮らしができてることは言葉なんかでは尽くせなくて
この今の大事さをとても嬉しく分かち合えたって私は想う。
頑固でやりたいことがはっきりしてると物事との人との衝突もある。
それは辛い事なんだよ。
本人が望んでそうなるからじゃないから。
それでも、そういう流れに逆らうことなく、ようやく自分の足下ができたのかなあって思う。

そして良作君との不思議な不思議なご縁です。
出逢うべくして出逢うってこういうことなんだと思う。
自らも楮を育て紙を漉き染めの技法を使って作品を創る暮らし。
彼の仕事は日本より欧米の方が高く評価してる。
そんな人が高知の西のはじっこの山の中にいる。
ファーマーになったソフィーは2月3月くらいしか旅する時間がないというのに。。。
こんな端っこに。
まさかの良作君に連れられて「土佐入野」って駅は良作の家とどれくらい?と判らなかったらしく。
今日逢えて「ああ、そうなんだね!」

来年若山楮10周年なんです、開墾から言うとね。
私の中で大きな節目と思ってたら。。。
ほんとに、ほんとに大事なことが向こうからやってきます。

タグ:居候
posted by ハレハレ本舗 at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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