2017年07月18日

芽掻き

P1030651.jpg


高知の楮栽培は「芽掻き」ということをしない。
その理由は色々とあると思う。
高温多湿であること。
収穫時期に雪で埋もれない事。
品種の違いもあるのだとは思うけど、世話する人達の環境も違う。

高温多湿なので、芽掻きした所が、傷になる可能性。
収穫時期に雪が無い、もしくは少ないから、脇枝を払うという作業も苦にならない。
以前大雪が降ったとき、この枝打ち作業で身も凍るようなこと経験して・・・・。
雪国でこんなこと「やってんられんねえ!」って思った。

こういうことが、地域に寄っての違いがあると思う。
次いで品種の違い。
小学校ができれば毎週畑へ入るので「芽掻き」をやってもらってる。
案配良く、ずっとできれば最高に良いのができるが。。。

5月ぐらいから始めた芽掻き。
若山楮という品種は、取れば取る程、出る!
結果横へ拡がる!


P1030653.jpg



今日先生が「入れないくらいのジャングルだ!」と(笑)


一方の全く手が廻らす草刈りのみのネイティブ自生楮。
P1030650.jpg


まあ脇枝は出てますが、株の中で数本のみ。
あとはひたすら上へ伸びてます。

芽掻きの意味を今一度考えて、自然に育つのを見て。。。
そろそろ、やるの辞めようかなって思います。
高知の高温多湿、手がない中でのやりかたとしてのひとつの選択かも。
ここ8年程のそろそろの結果かな。


問題は・・・・。
鉄柵の切れ目での鹿の食害とか、フクラスズメの毛虫の食害とか人為的な伐採による株の伸び悩み。
3年目でも被害を受けなかった株との差は明らかです。
トラウマを越えるのに何年かかるんだろう?
生き延びる為に横へ拡がる・・・・。

一度でも鹿に食われたら、出る事は出るけど、細く、短い。
怖々と芽を出して様子を伺いながら伸びます。
大丈夫だよ!って声かけた人間が細いから伐るって!更に追い打ちかけた所は実に切ない。

楮から教えられることって一杯あります。
posted by ハレハレ本舗 at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 楮栽培復活事業
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