2010年05月30日

引っ越し先

IMGP0265.JPG



3月下旬という楮にとっては通例ならばかなり遅い株の移植。
どうなるやらとハラハラでしたが、無事着地して新芽を出していました。
99%の確立です!
通例は12月に株を掘り起こして、植えるべき畑の一角へまとめて土に埋めて
春に掘り出して定植とのこと。
しかし、今回時間はなく、定植すべき畑もなくで、急遽開墾が許された所へとなったので慌てて掘り起こしてすぐさま定植したのです。

思うに、その方が良いような気がします。
楮は強い。その強さを信じてやるほうが良いような気がします。
通例の他の作物と同じようないじくりすぎるやり方はかえってあかん気がします。
いわんや、発根促進剤とかの薬品を使う改良普及所のやり方は・・・
やっぱり机や活字の知識やなあ、ごめんね。
山を採り歩いたり、勝手に生えてきた楮を見続けてきて
薬品の必要性が私には逆に判らなかった。

今日、初めてうさぎの仕業ではないかという新芽をかじられてるのを見つけた。
やられてる所はシメジの栽培に使った菌床を不法投棄されたエリア。
以前、長年栽培に従事されてる方が「太く」するために遅効性のドッグフードのようなリン肥料を入れ始めた途端にイノシシの被害が始まったのを見て
化学肥料は野生動物を誘致すると思っていたので
今日のうさぎも同様。
もうほぼ間違いないです。
化学肥料のせいで獣害を招いてる。
辞めれば、無くなるはず・・・・。
畑にマクドナルドのバーガーを置いてると思っていい。
匂いに釣られてやってきて、ふと見るともっと美味しい新芽などがあると知る。
これをどうメンバーに説得すべきか・・・。
堆肥の不法投棄を辞めさせるには?


そんなことで悶々としているとある年配のご夫婦がやってこられた。
聞けば、この辺りの一帯の殆どを有してる高知市内の方。
訳あって市内に移り住み、田畑をそのままにしておられた。
この地域の区長は「ここでの楮には一切協力せん!」とおっしゃってたので
土地を借りることにすったもんだの1年を費やしていた。
それが・・・・新聞などを見ていて気になっていて今日「来てみたらみなさんが作業しておられるので」と・・・・
全ての土地を無償で「楮畑に使って下さい。その方が有り難いし助かる」と・・。
狐につままれた様な私達。
おまけに年老いたお母様が住む家も「冬は母を市内に引き取りますから使ってください」と。
山水を引くその家は若山楮の真ん前。

今日バッテリーがあがって作業へ行けない私をメンバーが迎えに来てまでの意味は
これでした。
おそらく全部をまとめると1町はある・・・
今年は役場のおなごがこの地域の全担当に昇格したり、新しい青年が入ったりと。
やはり楮の神様は喜んで仕事してくださってる。

和紙の世界や環境問題という大きなくくりの前に
この地域に関わる人の目覚めと感動する心と共働の復活が楮を軸に始まっている。
みんなは楮の生長に突き動かされている。
野菜のようにお米のように食べる作物ではないのに
何故ここまで人を惹きつけるのか・・・・不思議な太古からの精霊が宿ってる楮。
posted by ハレハレ本舗 at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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