貧乏でも、皆に羨まれる事がひとつ。
それは料理の場面で和紙を使うこと。
今年は家の周りの柿がなりどしで、どんどん熟していってしまう。
ここ数年、柿があまりならずだった。
渋柿はなぜか不調。
甘柿は熟すと私はあまり好きではないのだ。
保存するなら手を加えないといけない。
なので・・・柿酢にすることにした。
大きな密閉式タッパーには4年前に仕込んだまんまの柿酢が居る。これを空けないと入れ物がないのである。
まずはザルで濾す。
つぎに、目の細かいふきんなどで濾すのだが・・・手頃なふきんがない〜。
思いついたのが、和紙。
失敗したのがたんまりあるのである(笑)
ザルの上に拡げて流し込む。
見事、透き通った柿酢抽出。
楮の塵入りの紙でちょっとピンホール気味だったので、まだ少し澱が残る。
もっと綺麗にしたければ、雁皮のミスったので更に濾すといいのかもと・・・。
紙を買って下さるお客様にしたら「とんでもございません!」なことです。
お酒を寝かすのは待てないが、この柿酢はすっかり忘れてて4年物。
寝かすほどにお酢は良いみたいです。
香りが素晴らしかった、そして美味しいの!このまま呑みたい。そうだ!焼酎のお湯割りなんかにも良いかも。
だが一番は・・・鮎やマスなどの魚のお寿司に最高だろうなあと思う。川魚!
柿酢はお酢の中でもかなり上質な部類だそうです。
作り方はいとも簡単!
密閉できるタッパーなどへ、熟した柿(渋だろうが甘だろうが)へただけ除いて皮丸ごと潰して入れるだけ。
一辺にやらなくても熟したのを採ったら放り込む。(なるべく洗わない。)
皮に発酵を促す酵素がついてる、これが大事なんです。だから消毒してるのはちょっと辛いな。
以前パンを焼いていたときはこの熟し柿でパン種も作っていました。
柿は糖度が高く、酵素も元気。
さて、他にも料理では紙を使う場面があります。
天ぷらの時の敷き紙は絶対、自分の和紙。
売ってるのは怖くて使えない。
あれだけ真っ白なのって・・・塩素漂白ですもんなあ・・・。
家では人が集まった時に長火鉢でお一人様天ぷらやるのです。
揚げる食材と、鍋に油を用意する。衣を各自作って、自分でつけて揚げて食べる。自分の分だけ。
食べたいものを好きなようにやる。まるでチーズフォンデュの天ぷら版ですが・・この時に取り皿にいろんなミスった和紙を載せると・・
「うおお!!」と感嘆の声が(笑)
一昨年は東京で出店の時に知り合った、「麹屋」さんが麹の瓶の蓋に和紙!と使ってくれました。
どうやったんかなあ・・・。
味噌や梅干しなど通気性が必要な蓋にも和紙使います。新聞紙は嫌なので(笑)
鯛の紙包み焼きとかなかったっけ?
蛤の焼いたのも塩を盛りつけるのは紙がいいです。
と言うことでビンテージの柿酢に和紙ラベル張って、お使い物にしよう。
そして明日からまた柿酢作ります。
実はこの酢になる一瞬手前がワインになるとか・・・。ほんの一瞬だそうです・・・・。
なんとか幻の柿ワイン〜。なるか・・・。