2014年04月23日

野良生え

P1010708.jpg


いよいよ、アウトドア。
インドアな紙漉生活もあと少しです。
原料栽培の楮を育てたり、山で雁皮を採って来たり、食の田畑から紙の原料を得ての紙漉を続けてる私にとってこの季節は「お外」
楮は株から芽吹くわ、雁皮は初々しい葉を茂らせて「此処よ〜此処!」と呼ぶし
無農薬の藁を得るには田植えの準備。
グルグルと回る循環生活のスタートです。

写真は大家さんの果樹園のコンニャクの花。
此処に越して来てから毎年2本葉を出して続け、大家さんは草刈りの際に残して来た20年目。
掘り出すでもなく、増やすでもなく、ずっと残して来て。。。。遂に今年花が!!
裏山でコンニャクの花の群生を一昨年あたりから見てるのですが、花が咲くのが何年目なのか判りませぬ。
少なくともこの大家さんのコンニャクは私が越して来てから初めての花です。それ以前何年埋っていたのかは判らない。
花になってしまうと、そのコンニャクは食用にはならないそうです。
とてもスパンの長い植物だなあ。

さて今日は家の周囲の草刈りです。
以前は野菜を作ってた裏の畑、風呂の温水器を置いてる上の畑、工房の水を引かせてもらってる井戸の在る畑、家の裏の石垣周辺、2本の立派な渋柿を採らせてもらってる畑、そして来たばかりの頃近所から三つ葉を移植してミョウガを植えた畑の細々とした6っ箇所。
この6年間、気が通わず荒れてました。
楮も大事だけど、この家を取り囲む地所があっての自分。
薬代わりにしてる干し柿も、遠くまで行かずとも蕗、三つ葉、野甘草、イタドリ、ゼンマイ全てあるし、植えっぱなしで採りに来ない
小梅、南高梅、ヤマモモ、枇杷は草刈りしてるので頂き放題。
背山からは筍、薪にする雜木、昔は飲めたという池。
そして何よりも、工房で使う井戸。

今日は「なんとも有り難い暮らし」であることをヒシヒシと噛み締めながら草刈りして薪を調達しました。

ちょっとした手遅れで大家さんがばっさり草刈りしてしまう、すぐしたの野良生えの場所。
柿の葉、栗の葉などが落ちて肥沃です。
蕗と三つ葉と出始めたミョウガと工房からのアルカリ満点の排水で美味しい芹を何気〜に残して草取り。
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玄関からサンダルつっかけて夕餉の直前に採れる。世話もしなくても「食べるもの」が居る。
もうすぐ、柔らかい白花のツユクサも出て来ます。
野菜作りを諦めて数年。
野草や野良生えでも充分やっていける。

田んぼや若山楮では放して伸び伸びと一緒に居る長太。
集落では繋がないといけないので、6っ箇所移動する度に近くの木につないで。。。
見えてれば満足なんだけど。。。繋がなくてもち〜んと待てるから、ややご不満でした。
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家の周囲はこれでしばらく持つ。
いよいよ、田んぼと楮が始まります。

posted by ハレハレ本舗 at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん
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