2017年06月06日
楮のお勉強
今日は毎週の楮畑授業を教室で。
先生が新しくなったので、子供達に楮の事質問してもあやふやな返事しか来ないということで。
本日、勉強会。
楮取り組みの2代目の先生と、この授業が始まった年度とかを確認したらなんと7年目でした。
畑作業導入より先に卒業証書もやってるので、最初の子供達は既に中学3年生!
あ、いや〜いかんかった。
畑で頑張る3、4、5、6年生で、高知大学協働学部の大学生にも教えられる様になってたから。。。
なんで若山楮なの?
どうして始まったの?
楮の歴史って?
和紙って?
スタッフが常駐してた4年前はやってたんだなあ。
彼はかなり資料を調べて上手にレクチャーしてくれた。
本日、2、3時間目を使ってみっちりと(笑)
子供の居ない私は相変わらず大人目線でしか話せない。
あちこち脱線しまくる内容を先生が後で黒板に書き出して行きます。
素晴らしい。
「ええ?そんなこともしてたんですか?」と校長先生も驚く話などもありました。
何故若山楮なのか?
それは、換金作物が少なかった山間の貴重な、しかも冬の作物で、若山地区の人は手厚く育てて質の良い楮を作っていたから60年前までは有名だったのですと。
この10年取り組んでますが、実は若山地区の人は畑には入ってなくて
君達が唯一の地元の栽培者なんだよというと、少し嬉しそうでした。
なかなか鋭い質問も来て、うろ覚えな私はタジタジ。
書き取りしてるのを見ると漢字が一杯でして。。あいや〜今度はもっとちゃんとしよう!と思いました。
2015年08月06日
夏の紙漉き体験
ハレハレはひとり紙漉きです。
原料を栽培する所からやってるので、体験用の原料の余剰がないまま来ています。
「買ってまでやらない」というのを信条としてるので、常に原料はギリギリです。
体験やるなら、其の分まで作るか、買うかしないといけない。
だから、よくある、「いきなり行っても、ちょいっと漉かせてもらえる、500円位でね」という観光体験は無理なのです。
場所も狭いし道具も少ない。
黒潮町の中で旧佐賀エリアはずっと卒業証書を漉いています。
これは漉くのは最期の最期で、そこへ至る色んな工程をやってもらいます。
時間もかかる、準備はもっとかかる。
8年続いて来て、最近は学校の取り組み方も「本気」になってきました。
畑作業をもっとやらないといかん。
親にも入ってもらおう。
なんせ卒業証書をいきなり漉くのだから。
人間には「作る」という行為のDNAがきちんとプログラムされてる。
ただ漉いた体験では、これが発動しないのです。
そこへ至る手仕事をかいつまんで教えると、スイッチが入るんですね。
そうなると、「原始」「源」へ遡りたい。。。いわば琴線が響くのです。
へぐりで一気剥ぎで来た時の男子のなんとも「やったぜ」の顔。
塵取りで眠くなって固まった子。
なんとかモチベーション保とうと長太をかまう子。
地味な打開でハマる子

体験用の設備がなくて立ったまま塵取りする先生。
私はできれば体験やりたくない(笑)
大事に育てて来た楮を無駄にしたくない(爆)
とある年の蒸し剥ぎ体験では、剥いだ楮を踏んづけてる子供達に怒るより泣いてしまった。
そういう私なんで体験「先生」向きじゃないんです。
今日は大方高校の4人と先生。
ほんとにやりたい顔ぶれでした(笑)
「これね、実際は2月とかにやるんだけど・・・」水が冷たくてね手が痺れるのよと講釈垂れても。。
裸足になった女子2名。
井戸水をホースから呑む先生。
ああ。。夏の紙漉って・・・水遊び!!!
学校の教室では、なんだかな〜というみんなも、作業してると個性が如実に出て面白い。
生き生きして来るのが判る。
まあ年間作業と紙漉を5時間程でやりますから、キューピー3分クッキングも真っ青です。
準備に4日、このあとの仕上げに3日ね。
まだまだ手取り足取りお料理教室の域を出てない。
いつかやりたいなあ。紙漉キャンプ!
1週間ほんとに自分で紙を創るんだよ。
やりながら、竃でご飯も作り、ついでに草木で染めたり、糸も作ったり。
其の気になれば「先生」の友達沢山いるのね。
それを死ぬまでに一度はやりたいって今日思わせてくれたな、高校生の感覚。