2016年07月16日

ハタノワタル君の紙

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やっとやっとワタル君の紙に逢えました。
今日から始まっています。
高知市のM2ギャラリーでの「くうきのこきゅう」というふたり展です。
小原聖子さんの真鍮とワタル君のかみ。
http://www.gallery-m2.jp

私は人にカメラを向けるのがとても苦手なので、写真ないです。
どれもこれも欲しくて悩んで頂いて来た蒼い箱と黒い什器にもなる作品。
ああ、やっぱりなあ、そうだよなあって言葉しか浮かばない。
楮を育て、京都の綾部で地元と深く関わりながら古いお家を手直ししながら家族で暮らす。
そんな環境で紙を漉き、一枚の紙の中にたっぷりと時間が詰まってる感じです。
「創る和紙職人」という名刺であります。
ずっとやりとりはあったんですが、やはり紙を触って全てが腹に収まった(笑)
以前一度触ってましたが、その時は自分も出店中で余裕がなかったんだなあって・・・。

帰宅してしみじみと眺めたり撫で回したり匂い嗅いだりしてます。
こういうのってお店の中やご本人の前では恥ずかしくてやれない私です。
写真を撮ったのですが・・・。
特に黒い什器の方。
下に自分の紙とか敷いてみたり色々したのに良くない。
箱の中に入れて撮ったら「でしょ?僕はここが一番落ち着くんだよ」と言ってる。
いや、ほんとにそう聞こえました。
陽も落ちた夕方なのにフラッシュもたかずにこんな風に撮れる。
独特の光を放ってます。

年末に完成する作業場のギャラリーに飾らせてもらおうと思い。
静かに箱の蓋閉じました。
え?ギャラリー創るの?って言われそうですが・・・
今日決めました。創ります!
なんか問題あるかね?
山の中のたった一軒の作業場に紙の作品を常設しますよ。
一番のお客は私です(笑)
毎日、作品を眺めながら仕事出来るって紙漉き冥利に尽きるでしょ。
それを共有出来たら素晴らしいでしょ。
考えたら若山楮の作業に入り込んで手伝ってくれての作家さんが結構居るって改めて思った(遅いわ〜)
ワタル君は若山楮の最大のお得意様でもあります。
嬉しいお話も出ました。これはもうちょっと内緒にしますね。

ああ、嬉しい、嬉しい。
自分も紙漉きなのに、大好きな紙漉さんの作品や紙にはヨダレの出る、ただの紙フェチでもあります。
若いときは、影響受けちゃうからなるべく近づかない様にしてました。
久し振りに大好きな人の紙を観て。。。
こっっからは思いっきり近寄っても大丈夫じゃないかと思えた初めての日でもあります。

是非高知の方、観に行ってみて下さい。
もうこれ以上は言葉にできんから・・・。
24日はワタル君在廊だそうです。
posted by ハレハレ本舗 at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会

2014年09月13日

あちこち

彼岸花が咲き始めました。秋ですね。あちこちから展覧会の案内が増え始める秋。
ここ数年、楮栽培の取り組みで展示会まで手が回らなかったハレハレ本舗。
もう、紙漉というより栽培「農家」の方が話が通じ易くなってる。。やばい。
紙屋ですっ!と念押しすることも増えてきました。。。
なので、今年はお誘い頂ければどんどん出して行こうと。
お近くだったらご覧下さいね。

まずは。岡山市の「わがみやうめだ」さん。
店内にスペースを作って下さって一ヶ月展示して下さってます。
http://kaminocho.omotecho.or.jp/shop/umeda/index.php?%5B%5Bhttp%3A%2F%2Fkaminocho.omotecho.or.jp%2Fshop%2Fumeda%2F%26br%3B%3FDOC%3Dindex1.%5D%5D
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紙にお詳しい、ホンワカ暖かいご夫妻様との紙談義も楽しいお店です。
9月末まで。

27日から10月5日までは愛媛・三津浜での「日々」さんの展示会に参加。
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10月4日から12日までは高知市の「Studio紙音」さんで。
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どちらも日頃から目をかけて頂いて紙を扱って頂いてるお店でどちらも女性の店主さんです。
そして今回の作家さんはそれぞれのお店の家族の様な顔ぶれ。
私自身も逢いたい人が沢山。
何時行けるかは、今の所未定ですが会期中には一度は顔出したいと思っています。
ばったりお逢いするかもしれません。
数年ぶりに出すので緊張ですが。。。
これをきっかけに展示会モードを身につけたいなあ。

あと今日から始まる四万十町「古民家半平」でのあかり展でも毎週土曜日(13、20、27)出店します。
今週日曜日は黒潮町西南大規模公園での毎月のマーケット「海辺の日曜市」
来週の日曜日は「十和道の駅」のマーケット。
10月4、5日は四万十手仕事市(後ほど詳細アップしますね)

そんなこんなを通過して。。
年末恒例「若山楮蒸し剥ぎイベント」です。
今年はなんと温泉貸し切り団体さんご一行がお越しになります。
石の上にも6年かかったけど、やっと定着して来た自分のイベントでもある。

さあ、秋の深まりをあちこちで堪能させてもらいますね。

posted by ハレハレ本舗 at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会

2012年07月04日

ピュアなフォトグラフ&書の世界展

先月、東京の和紙文化研究会の日野様がわざわざ、こんな辺境の工房までお越しになってくださいました。
8月に展覧会があるので、以前、東京の立川の「紙匠、雅」さんであなたの紙を頂いて是非お会いしたいとのこと。
もう、ぼろぼろの我が家は焦りました。
急遽襖を張ったり(笑)
ところがとても気さくな方で、しかもとても熱心で夢中な方でそんな取り繕いは杞憂でした。
私もそうなんですが、ひとたびスイッチが入ると、相手が関心があろうがなかろうが延々と紙の話をやらかします。
まさに日野さん(ここから敬称略、、笑)
紙と水と墨。この話なら1週間でもやれるでしょうなあという素晴らしい方。
人は天性に気がついて(どんな人にも必ずあります!)それで生きて行けることができたら・・・天国は地上に於いてこそ有る!となるのです。それが有名になるとかお金持ちになるとかそういうことは結果であって、ご本人の幸せそうなとろける笑顔が物語ります。

書のみならず、写真の世界でもこのように和紙を「かみ」として表現の手段にしてくださってることが更に嬉しいのです。
今年、若山楮のスタッフに入って来たスタッフにフリーでカメラマンしてた青年がいます。

私は自分が和紙に墨や水彩や鉛筆で描いていたところから「かみ」フェチになっての今ですが・・・
若い頃新宿だったかな?ニコンサロン??とにかくカメラやのギャラリーでの展示会で和紙の凄さを見たことがあります。
それはカラーで透明度の高い川の中を泳ぐ魚を撮り、それを薄い和紙に(当時どうやって印画したんだろう?プリンターなんかなかった)印刷してそれが窓辺にずらっと吊るされていました。
空調の風でそれが揺れる・・・そこに川そのものが出現してたんです!
光と風をまとうのが「和紙」だということを知りました。
まだ和紙のことなんか何も知らなかった頃です。

紙漉を始めてからこのことは正しかったと思います。
だから写真の分野、とっても気になってるのです。

〜ピュアなフォトグラフ&書の世界〜
http://183.181.26.148/をご覧ください。

檮原で紙を漉く大先輩のロギールさんの「かみこや」のブログに日野さんの素晴らしさがアップされています。
http://kamikoyat.exblog.jp/

日野さん、家に来て水を一口飲んで「硬水ですね」と当てました。
海辺に近い私のところですが、珍しいのです。
歴代の水に五月蝿い居候の中でもベルギーから来た人も「ここヨーロッパの水と同じ〜」って風呂にハーブオイル入れてました(笑)
紙すき的にはあまりよくないかもしれない。
だけど、アルカリ度も強いので向いてるかもとか。
どっちにしても天のお導きですから、ここで漉くことには意味があるのでしょう、おほほ。

日々騒いでる若山楮と同じ幡多には一種しかいないハレハレ本舗の紙も使ってくださっています。
是非ご覧ください。
私も日程はまだ決まってませんが会期中に帰省する予定です。
運が良ければ(悪ければ、あはは〜)お会いできますです。
紙漉のくせに土方焼けしてるおばさんが居たら・・私です。
posted by ハレハレ本舗 at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会

2009年10月27日

使える和紙展

戻ったらポストにどさっとDM.
もうすぐ始まるので先にご案内です。

「使える和紙展」50TOSAWASHI PRODUCTS

10月31日(土)〜11月20日(金)
いの町紙の博物館2F (月曜定休)
9時〜5時

詳細はこちら

http://takara-machi.jugem.jp/?eid=118


世代交代の風が吹く中、こつこつと漉いてる若いエネルギーが溢れた企画展です。
やっと始まったなあって私も嬉しい。

是非見てください。
「和紙ってどう使うの?」と日頃耳が痛くなるくらいされる質問。
ここに答えが沢山あります。
posted by ハレハレ本舗 at 08:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 展覧会

2009年10月19日

山口アーツ&クラフト

夜行バスとんぼ返りの「土と平和の祭典」参加。
下見という形で儲けは二の次でしたが、日比谷公園での一日はとても気持ちよかった。
やはり東京、意識が高いひとが多い印象でした。
来年はしっかりスタンバイして乗り込む所存。

さて、週末の24,25日は山口です。
紙漉の若者にお誘いもらい、無事審査も通過での初参加です。
かなり早くから決定してたんだけど、間でいろいろとお声かけいただき調子こいて
出してる内に肝心の「物」が不足気味〜
今日昼過ぎに戻って、あと3日間でどこまで補えるかなあ・・・

全く持って初めての土地。
勿論一人でこんな所までの運転もお初。怖いですよ〜凄い方向音痴なので・・・

ですが、「山口のお客さんは暖かく、ものつくりが好きな土地柄です」という言葉を信じてGO!です。

新作をひっさげて行きます。
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MOON1と命名しました。
月面の感じ・・・・全体を和紙でくるんで、竹骨には精麻100%の落水紙。
ホルマリンを含まない接着剤とこんにゃく糊で仕上げてます。


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Kaguyahimeと命名しました。

精麻100%の紙に笹の葉を漉き込んでます。
仕様は同じです。


直径75センチあります。でかい〜。
ほんちゃんは野外イベントなどで使って貰う竹ドーム行灯でして、こちらは直径7メートル高さ3,5メートルあります。
ほぼ、1/10のミニチュアとなります本作品。
西土佐の竹細工師と黒潮町の建具師のボディーです。
ちなみにお値段は¥50.000です。
もうメチャクチャ手がかかっていて、年間にいくつも作れないわ・・・・
なので、委託販売のお店には出せない。
年に何度かの展覧会や注文制作になります。全て1点ものとなります。
これをひっさげて山口へ行きます!
詳細はこちら。
http://www.y-ac.net/index.htm
売れ残ったあかつきには、欲しい方ご連絡くださいませ〜
続きを読む
posted by ハレハレ本舗 at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会

2009年06月19日

香川の皆様〜

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香川では初めての展示になります。
「灸まん美術館」(善通寺大麻町)にて6/26〜30。
土佐和紙を愛し、多くのかたに見て頂く場を作り続けてくださってる、スタジオ紙音の
宮田福美さんの企画です。
彼女自身も和紙で灯りなどを創っていらっしゃいます。http://s-sion.net/article/115482480.html
高知へ来てすぐの頃からの長いお付き合いです。

この灸まん美術館って知らなかったです。
できれば会期中に足運びたいんやけど・・・・今のところ予定が立ちません。
作品だけはちゃんと行きます。
うどんも気になるし、大麻町ってのも気になる。
大麻の紙もいくつか行きます。

高知、愛媛、徳島などでは場があってお目にかかることもありましたが
何故か香川は外れていたんですね、だから嬉しいし、なんとか時間創って行きたいと思ってます。

お近くの方是非足運んで下さい。
ワークショップも楽しいラインナップです。何より、元気な宮田さんの紙の話し!
本当に好きなんですね、逢えば元気チャージしますよ!

posted by ハレハレ本舗 at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会

2009年05月06日

フィールドオブクラフト倉敷!!

今年も倉敷いきます〜。

http://www.field-of-craft.com/
全国から集まる手仕事作家達。水準高いクラフト展です。

私は昨年から参加です。昨年は和紙は一人だけでした。
それでもちゃんと和紙の絵が入ったプラカード作ってくださった。

毎年、年に一度の車での四国脱出!
高速の「四国最終出口」という標識を抜ける快感。
意外に近いのです。家からだと5時間ちょっと。
年に一度は島を出て、全国のものつくりの「今」を見ることで、すごい栄養頂きます。
今年は奇をてらったものは少なく、一枚物の素の紙が多い。
小物を作る時間もなかったりで、今頃封筒が底ついてるのに気がつき慌ててやってます。(笑)
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昨年は初日に雨にたたられて泣きましたが今年は天気は良さそう。
店の作りも竹ドーム行灯のパーツで攻めてみたいと思います。

品数は少ない、とほほ・・・
なんせ、楮畑を2つ抱えることになった今年、漉き場に入る時間をまだうまく調製できていません。
しかし、春の伸び盛りの楮を後手にしたら、絶対に冬に泣きます。
この畑あっての作品。
畑を持って行けたらいいのにねえ、わはは。
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巷のGWを横目に畑と制作頑張りました。
お近くの方お越し下さいね!

posted by ハレハレ本舗 at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会

2009年02月26日

「伊野の漉き人たち」Y

六回目なんですね。
私は3年前から参加させて頂いてます。
高知市の「スタジオ紙音」のオーナーの宮田さんがプロデュースしてくれてます。
ご自身も紙で照明やオブジェなどを手がけていらっしゃる。
土佐の紙を少しでも知って貰おうと、土佐和紙を持って全国を走ってくださる
紙漉には心強いお方!

年々減る一方の紙漉・・・・
「私は伊野じゃないけど・・」と言うと
「もうどんどん減っちゃって・・・かまわんから出して」ということです(笑)

今月は2本入った展覧会。
収穫作業とストック作業の時期であまり沢山はないけど、先日のさとうきびの紙も
少し出します。

今、たーくさんあるのは原料の楮!
これも展示してもらいます。
紙の町にあって、意外に現物を見るチャンスないですからね〜。
ここんとこ剥ぎまくってる「白皮」門外不出ですが(笑)特別にお見せしますね!

場所:高知県いの町「ギャラリーコパ」
    http://www.k3.dion.ne.jp/~tosawasi/page%20folder/kopa.html
日時:2/28〜3/8 (最終日は16:00まで)

ワークショップ:2/28  いい香りの「たち雛かざり」10:00~12:00
                           参加費¥800 
        3/1   楽しい「春の掛け軸」10:00~12:00
                           参加費¥700 
        3/7   おいしそう「ケーキのあかり」10:00~15:00
参加費¥1500 

残念ながら今回は会場には最終日のみ在廊。
でもワークショップもあるし、暖かくなってきました。是非足運んでくださいね〜。
posted by ハレハレ本舗 at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会