2016年03月01日

蕗の薹

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3月になりました。
暖冬だとは思うのだけど、今朝はうっすら雪化粧でした。
既に予定が書き込まれてるので下半分だけの暦。
若山楮の蓼染めです。
選んだ七十二候は「玄鳥至」と書いて「燕来る」であります。
季節を先取りする感じの多い七十二候ですが、今年はどうだろう?4月になったら我が家にも来るかな。

季節と言えば、蕗の薹。
直販所では一ヶ月も前から出てるので、気になってたが。。。
家の蕗だらけの畑では一向に出る気配もなく。
すればこの2日で出ちゃって、あけっぴろげに開いてる!
柿の木の下なので落ち葉の中でしばし食べごろキープしてたんだろうなあ。。
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と言うわけで、しゃーない。蕗味噌です。
先ほど風呂焚きながら、考えてた。
茹でるより、蒸してみるか・・・と。
話が逸れますが・・・。

島根に好きな服を作るブランドがあります。
群言堂。
ここでは、どうやらお宿もなさってるようで、朝食に「蒸し野菜」というのをブログで見た事がありました。
ローフードが流行ってますが、私はあまり受け付けない。
茹でるというのも、実はあまり好きじゃない。一番美味しい所をこぼしてしまうようで。
蒸すというのは何かぎゅっと閉じ込めて逃がさないぞという感じが好きです。
だから感心したのね、ここの服を30年前に買って未だに現役でほころびひとつない事に繋がってる様な。
もうひとつ好きなデザイナーにヨーガンレールが居ます。
群言堂で野良仕事してヨーガンレールで紙漉したい(笑)
どちらも、食べる事が大好きで大事にしている。
日頃から「食い意地張ってなんぼの仕事する人が好き、食い意地ないのは片手落ち」とまで思ってる私。

風呂の焚き口で、ぼ〜っと思いながら、あらっ!繋がってるわと。

なので、これから蕗の薹を蒸してみます。
すり鉢には、まっちゃんの白味噌と瓶土味噌に胡麻摩って、頂き物の黒糖のぼかと味の母という味醂で準備済
いわゆる砂糖は無し。味噌とぼかは地元の友人というのが強味ですな。
薪ストーブの上で蒸し鍋がそろそろ熱々。
流石に寒いのでストーブガンガンだから、勿体ない、何か作らねば。。。
ちょびっとなもんで、今日明日で終わっちゃうな(笑)
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2016年02月18日

こんな時間に。。。

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食べたいもの。
あれは身体に良い、それは良く無い。
そういう「思考で食べる」って苦手です。
天候や季節の巡りで身体が欲するのは正しい。
だけど、私の場合考えて食べるということにはならない。
欲しいもんが欲しい。それで良いと思うなあ。
後はその欲しいもんが田舎の場合無理な事が多くて「あるもんで代用」テクがだいぶ板についてきた。
台所に有るもの、すなわち季節ものですから結果的にはあまり逸脱しようがないのは幸い。

仕事量や感情も加味されてくるし、運動量というのもあるしねえ。

夜の会議というのが苦手で嫌いです。
できれば会議は朝一が良いと常々思ってます。
そんな夜の会議の後は、日頃欲しないものが欲しくなる。

今夜は夕食抜きでしたので、戻ったらもう夜食。
ここんとこ夜は軽く、寝る2時間前には食べてる生活なんで、どうして良いか判らなくなる(笑)

寒いとあって、ビールはすすみませんので、最近はワインです。
ずっと酸化防止剤無添加を呑んできました。
確かに翌朝大丈夫。
これ、最近瓶ではなくなってペットボトルになって、しばし考えた。。。。
これワインなんだろうか?
気になってたもうひとつが、グラスに色が染み付く事です。

ジュースにアルコール添加して色つけてる?
少なくとも良いワインはグラスに色がつく事はないしなあ。。。

ということで、最近は酸化防止剤ありのワインです。
するとどうだろう・・・。
食べたい物が変わって来ます。
呑みすぎたら当然翌朝に響きます。

と言うわけで、今宵はスペインの白。
ほなら・・・いきなりスプラングルドエッグという要求が(笑)
一口に卵料理だけど、台湾料理でもあるし、イタリア料理でもあるし、嫌いだけどアメリカにもあって嫌いだけど(笑)ケチャップかけるし。ケチャップ嫌いです。
今日はグレープシードオイルに少しバターで塩。
出来上がったスクランブルエッグの熱々に・・・やっと出回り始めた四万十川の採れたて青のりを。
部屋中に青のりの香りが。
添えてるのは、頂いたハウスもののミョウガ。
大量に貰って米酢と地元のさとうきびの「ボカ」で漬けた。
食べてて、やっと何か違うが判ったのであ〜る。
米酢じゃなくて梅酢だった!!
彩りを無意識に考えてたんだなあ。
だって一日働きまくった夕餉ですから(笑)

酸化防止剤無添加ワインの時にはなかった「料理の相性」
卵フェチなので、始まるとしつこい私です。
明日は、友人の「しゅり卵」探そう。
卵はコレに限ります。
そして、くれぐれも、スーパーのお好み焼きのコーナーの青のりはダメです。
今が旬の四万十川の青のりじゃなくちゃだめ。
1時間前に調理したのに台所にはまだ青のりの香りがしています。

さて会議の後の熱もほぐれました。
おやすみなさい。
ストーブでは散歩の時に拾った薪がガンガンで。。。良ー燃える。安物ストーブにはうってつけ。
長太はこのざまです。
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2016年01月30日

蒟蒻

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漉き舟のリニューアルをお願いしてあった、十川泉貨紙の平野くんのお父さん。
大工さんであり、工房の全てや道具類も作られる。
紙漉の作業を判っているので、他の大工さんとはわけが違う。
刈り取り、蒸し剥ぎという年間でも一番お忙しい時期に無理難題を申して、ごめんなさい。
工房に運び込んでしばしうっとり。
3代目となるこの漉き舟が最期まで使う道具になるだろう。。
木の温もりは、寒い時期の仕事ではやはり有り難い。

中身のステンレス舟のみで亡くなった親方から最期の弟子経由で私の所へ来た。
つくづく世間は狭い。
回り回って私の所へ。
1代目も親方のお古だったので、ご縁としか言い様がない。
そして、この元弟子は福島から避難移住してきて4年程隣町に暮らし
若山楮で頑張ってもくれた。
昨年末岡山へ引っ越した。

若山楮では毎日彼の話が出てた。その怒濤作業も終わった翌日に岡山から長年の友人夫婦が突然やってきた(笑)
建部で「ののカフェ」という古民家を改装した、素敵な(私まだ行けてないけど)ギャラリー&カフェを営んでる。
昨夜は、2年ぶりということもあって大いに盛り上がったんだが。。。
なんと、なんと!元弟子が移ったのは彼らのすぐ近くでカフェに来たという。
ああ・・・・世間は狭いよ、本当に!

で、全然話が飛ぶけど、盛り上がった話のひとつに蒟蒻作り。
お土産に自作蒟蒻を刺身で頂きながら、みっちり教えてもらった。
今年若山楮に植えているコンニャクイモが収穫の時期なんである。
まだ作った事がなくて、ソワソワしてたが、みっちり教えてもらったし、なんなら講師でお呼びできるとも!!
彼女の蒟蒻は藁灰で作る。
かねてより、灰汁汁の事も気になっていた。
楮を煮るのも灰汁汁でやりたいから。
おさらいしときなさいよ〜と教えてもらった彼女のブログの蒟蒻のところ。
http://chat-nonohana.jugem.jp/?eid=1202
詳しく出てるので見てみてね。
若山楮はどこまで頑張っても賃金払ったら綺麗さっぱりお金は残らない。
ならば、畑の中で、蒟蒻、サツマイモ、大豆などを作って加工品にして頑張らないといけない。
混作として向いてるのは他には小豆などもある。
これらを植えて少しでも草刈り面積も減らしたい。
同じやるなら、無農薬だよ、加工品も無添加だよ。
幸いにも藁は自分のお米が採れたときのを大事に仕舞い込んでる。
お米も続けないとねえ・・・。

やっぱり長年の友達との話は楽しかった。同じ考えの人と話す事がこんなに楽であるとは久し振りに感じた事。
楮や和紙以外の話は本当に久し振り。
大仕事終わった後のご褒美の一日だったわ!
ああ、また来て欲しいなあ!!
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2015年03月04日

春がやってきた

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年度末で早朝に悪夢で起き出す日が増えた。
今朝も丑三つ時に目覚めて(子供の頃から何故かこの時間にトイレを催す)まだ魔界の刻ではないかっ!
なのに目が冴えて東の景色が映り込む鏡は絶対に見ず。。。(これも何かの本で読んでから習慣になってる)
ストーブを着火。
ここんとこ外は温いなって思いながらも毎年花冷えにやられるので、油断禁物。
杉葉を下のお宮からこじゃんとゲットしてるので贅沢に放り込んでの着火。
杉葉の燃える香りはアップ系だと毎日思う。
おまけに昨日から上の鍋で乾燥蓬を贅沢に煮出してるのでアップ系の香りは更に充満。
だけどね。。。4時になって部屋中がもう何とも言えない温かさに包まれて。。。二度寝。
寒い2階で主を待ちつつ寝てた長太もやってきて一人と一匹はストーブの横にゴロリ。
タダでさえ出不精な私がいよいよ下界に降り無くなったのは、薪ストーブの御陰です。

今日は紙干しにシフトすると早朝に決めてたのに目が覚めたら南の窓には、がっつりお日様。
慌ててがっつりやるも。。。今日も強風惨かったです。
昼ご飯もそそくさと食べて昼寝御法度な紙干し。
強風にもてあそばれる1日を終えて。。
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大所帯の頃、天ぷらやるとなれば、失敗の紙を存分に使うハレハレです。
皆の分揚げてるうちに油でお腹一杯になって自分は食べられなかった当時。
今は自分の分だけ揚げるのでこの季節は楽しい。
後で洗い物したくなくて、紙棚から失敗を引っ張り出して揚げながら載せて洗い物無し(笑)
それに紙を漉く様になってから売ってる天ぷら紙って・・・怖い。
ホントに怖い。
一時やってた味噌や毎年の梅干しも全部自分の紙で蓋するし。
儲からないけど安心な紙を漉いてるから、これだけは贅沢します。
この間東京でお逢いしたお客様が、安心な「紙」に興味をお持ち頂き、ちょっと面白い事になりそうです。
家の場合、天ぷらで油が滲みた紙は良い焚き付けになるので、そのまま風呂かストーブの着火に(笑)
都会の場合これは無理でゴミになるからなあって、ここんとこ考えてるんですね。
七輪とか使えるなら、この紙で炭に着火できるんだけど。。

今日は徳島の幡多では有名になった西日本在来種の蓮根チップ。
色がねえ。。ということでクレソンと裏で花畑になっちゃってる菜花をお飾りに。
種を花咲爺みたいにただ撒いただけで出ちゃったチンゲンサイも莟が出ちゃってたんで・・・
火を落とした天ぷら鍋へ放り込んだ。
ら・・・・。花火みたいにはぜまくって、凄かった。
紙干しで疲れた身体がびっくりして一気に冴えてしまったくらい、はぜた!
だけど美味い!!半端無く美味いこと発見。
天日塩と友人から一昨年貰った山椒の実だけで・・・いくらでも呑めるじゃん。
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ここんとこ散歩手抜きな工房作業につき、やさぐれてる長太の鼻先にフキノトウ。
野菜も山菜も興味ない長太には「何が面白いんだか・・」と深い溜め息ひとつの春です。
大丈夫、財布が軽くなってしまうのもこの頃で、主は田んぼだ楮だと言い訳しつつ山へ連れて行かれる季節。
行けば行ったで、「ええ加減帰ろうぜ」と忠犬ハチ公みたいに軽トラに乗り込んでも主は日が暮れるまで戻らないのだよ。。。
長太にとっては長かったね冬。立場逆転の春到来(笑)


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2014年05月31日

50円

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今、一日に最低3足の草鞋です。
午前中、塩のお手伝い、午後、紙仕事、夕方に野良仕事。
それぞれの仕事も日によって内容が違うし、全部がお天道さん次第なので、無理に決めないことにしています。
気分最優先。
これが結構うまく回ってるから不思議です。
全くの独り仕事の紙と、野良は時々メンバーや友人が助っ人に来てくれて、塩は楽しい懐かしい顔ぶれです。
ひょっとしたら、こういうサイクルが良いのかもと思ったり(笑)

なので、ネタも増えますが。。。

今日は野良仕事について。夕方2時間くらいだけ。
野菜は天才ファーマーから来るので、もう作ってませんが、豆類だけは死守。
今日は豆用に畝を作りました。
って言っても草刈りした草を畝状に置いただけ、耕してません。
そこへ明日は豆をそっと降ろすだけ。新月が過ぎたけどまだ行ける。上に伸びる物は新月に、根菜は満月にであります。
一方で新月が過ぎて力つきた春の豆類。
空豆がラストです。
塩で食べるのが最高だけど、今宵は若い友人の奥様が作った手前味噌で。
今年はあちこちから「味噌作りました!」と色々貰う。全部違っててもう味噌だけでご飯食べられるようになりました(笑)
しかし、私はな〜んもあげるものないのに、恐縮してまうです。。。
待っててね、今年から食べるものもしっかりやるから!

8時近くてもまだ手元が見える。空豆をさやからはずしながら。。
こういう日はビールがほんとに美味しいです。
お昼に、近所の市場で釣り立ての魚売りが。。。。かなり大きな採れとれの鯖が100円!箱にてんこ盛りイワシが300円とか(笑)
思わず、塩にするかん水もらって干物作るか?って思ったよ(笑)
最近は魚も肉もあまり食べられなくなって来てて、ほんとに少量で済んじゃうんです。
鯖3本買って来て、長太用に。。。と思ったのですがあまりにも鮮度がよろし。
上等な塩は沢山あるけど、「酢」が切れてます。。。
柿酢をまだ濾してなかったので、思い立ったが吉日。柿酢を濾しながら捌いて塩を振って昆布と冷蔵庫へ。
柿酢で〆てみました。
おかげで冬迄の柿酢が出来上がりました。
味見してあとは明日のお楽しみ。
鯖だけが買って来たもの。せいぜいが50円です。まだ紫蘇が出て来ないのでミョウガの葉っぱに載せてみる。
畑の最後の空豆と天才ファーマーのチシャナに近所からもらったトマト。
器も殆どが頂き物で、今日は地元のガラス工房のグラスにて。
食材だけでなく器も身土不二です。

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梅酒用の瓶を空けなくてはならず、一昨年の梅酒で、〆です。
良い仕事になった日は、沢山食べなくても満足する。
あとは数日前から庭に蛍が飛んでるので蛍待ち。
3足の草鞋履いてて、文字道理、午前中はビーサン、午後は長靴、夕方田靴と履く靴が違う(笑)
忙しい筈なのに何故か気持ちに余裕が生まれてる。。。百姓的生活に「本当に」なると余裕が生まれて。。
晴耕雨読なんてさらりと言える様になるんか?ってちょっと嬉しいこの頃です。
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2014年04月23日

野良生え

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いよいよ、アウトドア。
インドアな紙漉生活もあと少しです。
原料栽培の楮を育てたり、山で雁皮を採って来たり、食の田畑から紙の原料を得ての紙漉を続けてる私にとってこの季節は「お外」
楮は株から芽吹くわ、雁皮は初々しい葉を茂らせて「此処よ〜此処!」と呼ぶし
無農薬の藁を得るには田植えの準備。
グルグルと回る循環生活のスタートです。

写真は大家さんの果樹園のコンニャクの花。
此処に越して来てから毎年2本葉を出して続け、大家さんは草刈りの際に残して来た20年目。
掘り出すでもなく、増やすでもなく、ずっと残して来て。。。。遂に今年花が!!
裏山でコンニャクの花の群生を一昨年あたりから見てるのですが、花が咲くのが何年目なのか判りませぬ。
少なくともこの大家さんのコンニャクは私が越して来てから初めての花です。それ以前何年埋っていたのかは判らない。
花になってしまうと、そのコンニャクは食用にはならないそうです。
とてもスパンの長い植物だなあ。

さて今日は家の周囲の草刈りです。
以前は野菜を作ってた裏の畑、風呂の温水器を置いてる上の畑、工房の水を引かせてもらってる井戸の在る畑、家の裏の石垣周辺、2本の立派な渋柿を採らせてもらってる畑、そして来たばかりの頃近所から三つ葉を移植してミョウガを植えた畑の細々とした6っ箇所。
この6年間、気が通わず荒れてました。
楮も大事だけど、この家を取り囲む地所があっての自分。
薬代わりにしてる干し柿も、遠くまで行かずとも蕗、三つ葉、野甘草、イタドリ、ゼンマイ全てあるし、植えっぱなしで採りに来ない
小梅、南高梅、ヤマモモ、枇杷は草刈りしてるので頂き放題。
背山からは筍、薪にする雜木、昔は飲めたという池。
そして何よりも、工房で使う井戸。

今日は「なんとも有り難い暮らし」であることをヒシヒシと噛み締めながら草刈りして薪を調達しました。

ちょっとした手遅れで大家さんがばっさり草刈りしてしまう、すぐしたの野良生えの場所。
柿の葉、栗の葉などが落ちて肥沃です。
蕗と三つ葉と出始めたミョウガと工房からのアルカリ満点の排水で美味しい芹を何気〜に残して草取り。
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玄関からサンダルつっかけて夕餉の直前に採れる。世話もしなくても「食べるもの」が居る。
もうすぐ、柔らかい白花のツユクサも出て来ます。
野菜作りを諦めて数年。
野草や野良生えでも充分やっていける。

田んぼや若山楮では放して伸び伸びと一緒に居る長太。
集落では繋がないといけないので、6っ箇所移動する度に近くの木につないで。。。
見えてれば満足なんだけど。。。繋がなくてもち〜んと待てるから、ややご不満でした。
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家の周囲はこれでしばらく持つ。
いよいよ、田んぼと楮が始まります。

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2014年04月06日

伽羅蕗

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始まってます。山菜の御馳走。
父は佃煮が大好きで中でも伽羅蕗は大好物でした。
私が暮らすここはツワブキが沢山在る。
なのに、今まで伽羅蕗を作ったことがない・・・。
佃煮はことこと煮るのでガス代かかるし、ガスだとへばりついてないと焦がすし。
火鉢や七輪も今一火力が。。だし・・炭沢山いるし。。。
やっと昨日、庭先ののツワブキでやりました。
ここんとこ寒くて薪ストーブ復活なので、やるなら今だ!
昨夜煮てる途中で美味しくて。。。日本酒飲み過ぎでした(笑)

が・・・なんか歯ごたえがない・・・今夜煮詰めたら佃煮ではなく、ノリの佃煮みたいになっちゃった。
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慌ててレシピ見たら皮剥かないんだってええええ!

ということで明日又リベンジです。
昨夜の煮たのを父ちゃんの写真の前へ。怒ってるだろうなあ。。なんで生きてる間に食わせなかったんだ!って(笑)
山椒と昆布で炊き上げます。


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ここんとこ昼ご飯こんな感じ。
夜は山菜の天ぷらだし(笑)呑みすぎる〜〜。
紙漉スタートしてるので二日酔い厳禁です。
今日はちょっとそういうのをお休みです。

何故かゼリーが食べとうて仕方なく。。買いに行ったけど、下の「田辺スーパー」にはそんなこじゃれたもんはなく・・・。
国道へ出る程の事でもなかろうと戻って来て台所漁り。
出て来た寒天で紅茶に友人が作ってる黒糖生姜シロップでゼリーをば。
さすが、寒天、がっつり固まった感じは予定してたのとは違うけど・・・。

本日はこれで軽く終らせて、明日は紙干し。
漉いて干しての連続プレーが続きます。

風が強いここんとこ、なんか見てるだけで疲れちゃう強風。
明日は止んで欲しいことこの上ない。
虹も沢山出てるのだけど、明日はお天気雨は嫌だなあ・・・。毎度お天気に翻弄される仕事です。
タグ:山菜
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2013年12月28日

ベジラーメン

年末仕事納め、なのに・・・ベジラーメンです。
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私はそんなにしっかりとした食生活はできてません。
憧れるのですが、毎日行き当たりばったりでドタバタで紙の段取りで一杯一杯でごはんの段取りできてません。
これは独りってのもあるなあ。
大所帯の時はごはんのことで頭かなりパンパンでした。紙の段取りより優先してた。

さて、今日は高知西南部も雪がちらつきました。山の方は相当降り積もってるようです。
一昨日までは暖かくて薪も数本で済んでたストーブ。
本日はガンガンに松の極太突っ込んでもさほど暑いともならない。
こうなるとストーブの上が空席なのは勿体なくてしかたない。
紙の仕事もひとまずフィニッシュへ向かいつつあるので、間違っても染料なんか載せてはいけない。

が・・・かな〜り疲労も貯まって来てごはんは少しで足りてしまう。

一週間の帰省で家を空けるので冷蔵庫掃除も始まった(笑)

ひとまず、鍋用ラーメンというのが出て来たので、ラーメン作るか?と。
私は味噌汁も煮物も市販の出汁もじゃことかそういう出汁も使わなくなって久しいです。
特に煮物ではみんな驚くけど、出汁なんか要らない。
必要なのはちゃんとした味醂とちゃんとした醤油と少々の黒糖あればOK.
間違っても「タカラ本味醂」とか「キッコーマン醤油」はあかんよ。
そして大事なのがひとさじの天日塩。
これでカボチャの煮物作ったのを食べた若いおなごが驚いたですね(笑)出汁ってなんなの〜?
出汁は野菜から充分出ますから、それを引き出す調味料が本物であればじゃことか要らないです。

さてラーメン。
持病持ってから「死ぬ気で食べようラーメン」と外食の王道のカレー、寿司。これ私はほんまに命がけで食べる(笑)
とにかくカロリーとかではなく、添加物、アミノ酸なんよね。
なのでストーブ勿体ないからラーメンのスープ作ってます。
当然冷蔵庫には肉も魚も居ないし、乾物庫にも干し椎茸はあってもじゃこの類いは震災以降無し。

って・・・初めてやったんで、レシピ覚え書きで書いてます(笑)
胡麻油(これもちゃんとしたやつ)に生姜(無農薬のもん)ニンニク(無農薬)唐辛子をみじん切りにして炒める。
ここへ友達から貰った肉厚椎茸をみじん切りにして(当然無農薬)ネギも無農薬。これを入れてストーブでことこと。
天日塩とつるかめから頂いた大豆まで自作の味噌投入。
ヘンプナッツが出て来たのでどっちゃり。黒ごまもどっちゃり。
味見したら・・・立派にラーメンスープです。

鶏ガラも豚も入ってないけど濃厚です。椎茸、生姜、ニンニク、胡麻油。これでラーメンできますね。
中華の素なんかいらな〜い。
明日、これをもっと増量して宴会に行くかな・・。

え?でも仕事してますのよ、おほほ。
雨、霙、雪のパンチ食らって思う様に進んでませんが・・・P1010406.jpg

さとうきびの青葉染めで目標の緑が見事な黄色とヤナギタデというので染めた渋い桃色と先々月格闘したセイタカアワダチソウの黄色。
まだ明日も続行です。
それから昨年取材を受けた「田舎暮らし」の雑誌の人気連載が新書になりました。
私も載っております。
雑誌は随分沢山載せて頂きましたが、本となると緊張します。怖い(笑)
素晴らしい女性の方々が沢山載ってます。是非手に取って見て下さい。発売は年明けみたいです。
http://www.amazon.co.jp/おひとりさまの田舎暮らし-宝島社新書-『いなか暮らしの本』編集部/dp/4800220513
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2013年05月18日

サバイバル

予報がひっくり返るここんとこ。
紙漉的には晴天が望ましいが、あまり続くと井戸水がやばい。
田んぼ的には降ってくれてなんぼ。
あ〜身をよじる様な切ない状況。

漉けば干す。
私は結構神懸かり的に晴れ女でして、此処一番では台風すら曲げます。

そんなこんなでずっと20年間目覚めて一番は天気。
あとのことは後回しなので。。。。
ドタバタやっていての夕方。。。あり?食べる物ないじゃーと空の財布。
お買い物に下界へ降りるか。。と渋々。’漉き、干し」の日は原則家から出たくないのであります。
ふと暦見てが〜ン。土曜日じゃん。。。
中村まで走れば降ろせるんだが。。。面倒。

なのでプチサバイバル御飯に久しぶりにトライであります。
が。。。冷凍庫には黄蜀葵と麹と生スパしかない。
乾物の入れ物見たら。。あらら黴びてる。

それでも冷凍してたイタドリとか一本の茄子とか発掘して。。。
ついでにそこら中にある蕗も採って来て。。
プレッシャーかかってた若山楮の漉きが終ったこともあって久しぶりに台所に。

気がつけば丸々2日分のおかずとつまみができたし、自作の味醂や柿酢の在庫もチェックできたし。
3年前から野菜畑辞めています。
米作り始めたら手が回らないし、友人がくれるし。。。
でもねえ、、やはりこういうとき畑あったら困らないよねと反省。

なんせ独りもん。
どこまで「買わずに」生き延びられるかな?などと。。。
やってみたくなりました。。。
グルメではないので、写真も撮らん。見た目悪いし。
ちょっとトライしてみます。

本日のできたもの。

茄子1本をオリーブオイルで素揚げして柿酢とナンプラーと麻の実ナッツ。
イタドリの佃煮
蕗の昆布出汁煮
お餅のチーズ焼き

友人が送ってくれたひじきとかあるし、しばらくなんとかなりそうです。
問題は調味料ですが。。。味醂を仕込み、柿酢を漉したらしばらくはいけそう。
塩もいざとなれば海水汲んでストーブで炊いたらええ。
問題は長太の御飯ですが。。。この際。。魚釣りに行くか。。。
そうなると生活形態は変わらざるを無いけど、いざという時のお一人様と一匹くらい生き延びるサバイバルをやっといた方がええ。
財布が空になったのもチャンスだ!
問題は若山へ行く下界でコンビニに寄らない事と。。ビールだねえ。。。

ちょっと続けてみます。。。。
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2013年04月10日

まかないご飯

ご飯の話しが続くけど、仕事もモリモリやってますです。

今日は紙干し。
朝は曇天で風もなく、ゆっくりやれるかなと思ったものの、次第に風が強くなり10時にはしっかりとお日様。
こうなると、休憩もできずになってくる。。。
板に撫で付けては取り込むというダンス状態。
疲れたあと珈琲飲む間に乾きすぎていく紙達。調整して休む間は日陰に置けば良いのだが。。。
3時を過ぎると乾燥しなくなる。
どうしても今日中に撫で付け終わっておかねば、明日の予定が狂うので。。。
途中、下のおんちゃんが朝掘りタケノコのでかいのを。。。糠も一緒に持って来た!私が玄米を食べてるのを知ってるから米のとぎ汁がでないことを奥さんが知ってるのだ。凄いね〜山菜に掛けては皆完璧(笑)
それを眺めながら「今朝来た友人にやっと大量のタケノコ茹でたのをあげて冷蔵庫空いたのに。。。」と。

昼ご飯は当然、タケノコ煮たのと筍ご飯。
長太も昨日から毎食筍ご飯。

今日夜にこれをまたも茹でるのか。。。と大きなタケノコを工房の入り口に放置して紙干し。
ええ案配に知人が来たから無理矢理貰ってもらった(笑)
案の定、最後の一枚をつけ終わると7時。

さて、タケノコだけはない。。。
ずっしり重いキャベツ2個と自然薯も台所に転がっている。。。
自然薯は貴重なので、大事に食べてるが。。。
やっと本日完食。
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こんな大きな箱に2本貰って友達と山分け。
綺麗なおがくずに入っていた。
明日のストーブの焚き付けにして、箱は丁度注文の二三判紙の発送にドンピシャ。中身もパッケージも綺麗に消化(笑)

風呂を沸かす気にもならん今日みたいな日はあるもんで料理。
ダライラマのお言葉として流布した(ほんとはダライラマではなかったが)実践しなさいの中に。。。
「料理には想像力を使いなさい。」とあったっけ。

キャベツ、タケノコ、自然薯のここんとこの大量頂き物の今宵は。。。
タケノコと自然薯とアスパラも入れて。。昨年ストックしたバジルペーストとチーズにてオーブン焼き。
キャベツは塩揉み。
美味い〜。。けど疲れすぎて。。。食べきれないよ。。

まだまだ、あるタケノコとキャベツ。。誰か斬新なレシピ教えて下さい〜。
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2013年04月08日

引き寄せの術

春と言えば山菜。
子供の頃1年だけ広島の山奥に暮らした事がある。
夏休みから次の夏休みまで。
10歳で私は田舎に目覚めたと言っても過言ではない。むしろ10歳だったからベストタイミングだったとも言える。
春になると、そこら中の人達が誘ってくれて大団体の山菜採りが連日だった。
お弁当を作り、昼は日当りの良い河原などでご飯というと。。優雅に思えるが。。。
一日中、河原や山を山菜を採りながら進む大人達は半端無く早く、私と弟はついて行くのが精一杯だった。
そう、子供がいるなんてこと忘れてるみたいな大人達の獲物を追うような姿に、日頃見てる母とかおばちゃんとか別人だった。
生まれて初めて「本気」な大人を間近に見て子供ながらに尊敬の眼差しを持ったのもあれが初めて。
そして今思うとあの大人達は毎日山菜取ってて仕事何してたんや?って。。。
そう山の人達だったんだなあと。。そして私ら学校どうしてたんや?休まされていたんか?
今度母に聞いてみたいことがひとつ増えた(笑)

さて今日は久しぶりに近所の市場で野菜でも買うかと。
閉店まぎわで赤ペンで値下げになってる時間。
見ると大きなタケノコが180円になってる。勿論皮付きだから朝掘りだろう。。。
そこで足が止まっておそらく5分は考えた。。。
大きい。。。安い。。。180円なら自分で掘る事考えたらお買い得。。。。
でも。。。。なんで売れ残ってるのだ?。。。そうか、朝一でええのは売れてしまってるはずだ。。となれば180円でもこれは誰が見ても。。。。固いか、まずいか。。私は未だにタケノコとカボチャとスイカの美味い見分けがつかないのである。。。
帰ってやること沢山あるのに、、そこから立ち去るのに勇気がいった(笑)
結局おいしそうなアスパラだけ買って帰って来た。まあ、これで今夜はしのぐかねと。

すると。。。
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まず玄関の外に皮付きタケノコ3本。
ガラス戸開けると「米津久」とマジックで書かれた、茹でてきざんであるタケノコが。。。
ここらはみんな「米津」なので、後から持って来たおばちゃんは名前書いてくれたのだ。
双方にひとまず、ありがとうと挨拶。

夕方の市場で私はタケノコバイブレーションをキャッチしてたのか。。。
買わなくて大正解。
夕方の仕事は全部脇へ追いやり、すぐにタケノコ処理である。
茹でてあった方は買って来たアスパラと食べてみようと結論して、冷蔵庫と格闘。
正当なのは木の芽味噌和えだが、、、、
山椒の葉っぱがないので仕方ない。もう想像力でなんとかする。腹が減ってるし〜。
友達の塩麹と自作味醂の酒粕とちょびっとマヨネーズ(麻の実マヨなら最高だが)そして友人がくれた山椒の実!すり鉢で摺って。。。
オリーブオイルで仕上げ。。。この夕方の忙しい時によくやるよ。。と我ながら呆れるが。。。
絶品です。イタリアンの前菜にいけるよ、お試しあれ。
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これをつまみながら我慢できないのでビール片手に(笑)
ストーブに火を熾し(まだ少し寒い夜)玄関で皮剥いで、大鍋で米のとぎ汁にて煮て。。。
となれば嫌でも米研いだので、これも一気にタケノコご飯に。
先日の吾北の祭りでおばちゃんが買ってくれたコンニャクや昨年貰ってた干し椎茸とかあっちこっちかき回せばなんとかなる。
この間瀬戸内の島の友人が送って来てくれた見るからにおいしそうなひじきも出番待ちだし。

どたばたと、炊き込みご飯や中華煮まで作って、合間に長太を洗って。。。

今ストーブでは土鍋ご飯とぬれそぼった長太が火でくつろいでる。。どちらも真っ黒。長太はタケノコ食べた。
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タケノコって来ると毎度こうなる。もう目の前のタケノコのことしか頭にはない。仕事のあれこれがほんとはあるが、そんなことは後回しとなる。。。このヒート感がたまらないです、生きてるって感じそのもの。
これでまあ1週間はおかずに困らないことになる。
いやはや、食べきれないかもしれんので、友人宅へ呑みに行こうかなどと余裕すら出て来る。
子供の頃見た大人に自分がなってることが可笑しくも幸せだなと思うのである。
あの野山を大人達の後ついて「何がおもろいんや!」と思ってた事の回答が高知へ来た時目の前で展開した。
そう母が一人で子供二人抱えて山の暮らし、自給生活を試した年齢と同じ歳で私は高知へ来たんだ。。。と今頃気がついた。
なあんだ、、、大袈裟な事ではなかったんだと、少し力抜けた20年目の春です。
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2013年02月26日

玄米土鍋炊き

今年に入って初めての玄米。
昔やってた天然酵母のパン焼きはとうに放棄しました。(笑)
せわしない毎日だし、紙の事やってると必ずと言って良いほど過発酵にしてしまい、石の様なパンになる。
タイマーとかの電子音がダメな私には無理な分野。

土鍋で玄米はそこそこ行けます。
何より炊飯器なんか目じゃない美味しさ。
私は圧力鍋のもちもち感がダメなので、一番合うのは土鍋。
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しかし、これはガスを使えばまあまあ行けるけど。。。工房へ入ると必ず忘れる(笑)
で、耳があかんでもできる方法は沸騰だけガスかストーブで側についていて、あとは火鉢で炭火。
これなら忘れても安心。炭の火力も判って来て「この炭なら何個」みたいな(笑)

一日下界へ降りず集中して仕事する日が玄米の日。

先日友人のブログで「土鍋で焚く時は、まず土鍋を温める様に」とあった。
あ、、いや〜そこ間違ってたなあ。わはは、圧力鍋と同じ焚き方だったと反省。

明日はてこでも座ってへぐるので、チャンスと研いでお水張りました。
一晩浸水です。

友人のきくちゃんの玄米に友人のポイ君のミルキーウエイという古いお米に足すと美味しくなるお米
そして自分達で作った黒米の古いの。そこへ友人の天日塩。
美味しく炊けたら嬉しいなあ。
しかし、土鍋の中。。。凄い顔ぶれですなあ、がはは。
研いでて。。最近きくちゃん見かけないなあとか思ったり。
作る人の顔がわかってる台所です。
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2013年01月11日

味醂

一昨年近所から餅米を30キロ貰った。
「毎年お前の所はこじゃんと餅つきするから、やるわ」と。。。
もう餅つきは辞めて3年になる。。。
やる気力は限りなく。。。無い。。。
杵も臼、蒸篭も若い友人の所へ預けて、此処数年は家の道具は高知西部のあちこちの餅つきで活躍している。
14年前に赤岡の冬夏のイベントに古物商が出店していて、珍しい両面臼を出していた。
一升と三升の両面の楠の臼。1万8千円也。
その日の売り上げが2万だった。。。全部はたいて買ったのである。

あ、脱線したわな(笑)

で、あちこちへ上げても減らない餅米。
家は煮物は味醂と醤油のみ。
酒は勿体ないので呑むし、砂糖は基本使わないし、出汁も使わない。
ただし。。。。本物の味醂でないとできない。
父曰く「子供の頃、大人が宴会の時、子供は味醂を呑ませてもらった」と言う。
ただし!ここでもただしがつく。
「今時の味醂風調味料は違うぞ、昔の味醂でないとだめだ」と遠い目である。
実家は味醂風調味料である。
本物に目覚めたのは高知へ来てから。

で、とにかくネットで調べて友人のブログも見て初めて仕込んだ。。。
で、忘れていた。。。昨年はどぶろくが忙しかったのである。

昨年の秋口に雑誌の取材があり、発酵調味料の話しになって思い出し、引っ張り出した。
飴色になってる上澄み液をライターさんとカメラマンさんで呑んで。。。
「なんじゃこりゃー」
時間が許せばそのまんま宴会にしたかった。。。アペリティフ!
台所の床に鎮座したでかいタッパーの周りにそのまんま座り込んで「美味い、美味い」と。。。
カメラマンさん運転なので、すぐさま蓋閉めた。
良かった、時間なくて(笑)
しかし、親父よ、、、こんな上等なもん子供の頃に呑んでたの?アルコール度数高いよ?日本の良き時代に私も遠い目。。。

さあ何時絞ろうかと。。。
いつも使う「味の母」が底着いた。
昨夜絞りを決行。

なかなか絞りきれず一日放置。
帰ると家の中は甘い芳香が充満。

今日、昨日へぐりのおばちゃんに貰った手作りこんにゃくをなんとしても甘辛にしたくて。。。
腹減ってるが頑張って絞る。
焼酎は今回安いホワイトリカーにした(失敗が怖いから)一升だったが、出来上がった味醂は一升半。
餅米の水分だよね?
絞りながら呑む。。。はあ、幸せな甘さ。フルーティーってこういうのだな。
絞り立ては濁ってるけど。。。
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寝かせれば透き通って来るはず。3年味醂というもんなあ。。
酒粕。。。これ上等なお菓子になりそうだが、私には菓子を作る暇は。。ない。
どーしよう?これで誰かレアチーズケーキとか焼いて。。。くれ。。。ないかな?

なので、すかさず、次を仕込もうと思う。
焼酎は大分の天下無敵という米の焼酎で35度というのがある!
え?調味料よ。。一応。。。でもさ。。。ヤバいよなあ。。。梅酒よりやばいよなあ。。。
3年よ。。。3年後生きてるかも判らないご時世だが、それでも今作らないと「3年後」はないのだ。
薪も同じで毎年作らないと「来年」は泣くのだ。
楮も同じで「今年刈る」から来年があるのだ。。。
宝くじも「今買わないと」当たらないのだ。。。
発酵調味料ってそういうことなんだな。
で、、、なんて気が長いのでしょうって思う現代ですが。
3年なんてあっという間に来ちゃいます。そんなもんです。だから妙な打算的な事考えず、「仕込む」日々であります。
そうやって。。ぽっくり死んだ時私の台所や納屋には、こういのが在りますから持って行ってねと遺言(笑)
畳みめくっても間違っても小銭すらないですけど〜。


ということでやっとこんにゃく染み込んだので。。。

味醂の面白いサイト見つけました
お暇な方はどうぞ。
http://homepage3.nifty.com/shokubun/mirin.html

今日も1日がんがんにへぐりでした。毎日おばちゃん達があれやこれやを差し入れしてくれます。
大変な「へぐり」作業だけど、新鮮で安全で美味い物が押し寄せるので、冷たい川で洗うのなんか苦にならん(笑)
貰い物だらけのご飯で薪風呂に入って終了です。
味醂、、、もうちょっと。。呑もうっと。
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2011年10月14日

和紙を使う

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貧乏でも、皆に羨まれる事がひとつ。
それは料理の場面で和紙を使うこと。

今年は家の周りの柿がなりどしで、どんどん熟していってしまう。
ここ数年、柿があまりならずだった。
渋柿はなぜか不調。

甘柿は熟すと私はあまり好きではないのだ。
保存するなら手を加えないといけない。

なので・・・柿酢にすることにした。
大きな密閉式タッパーには4年前に仕込んだまんまの柿酢が居る。これを空けないと入れ物がないのである。
まずはザルで濾す。
つぎに、目の細かいふきんなどで濾すのだが・・・手頃なふきんがない〜。

思いついたのが、和紙。

失敗したのがたんまりあるのである(笑)
ザルの上に拡げて流し込む。


見事、透き通った柿酢抽出。
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楮の塵入りの紙でちょっとピンホール気味だったので、まだ少し澱が残る。
もっと綺麗にしたければ、雁皮のミスったので更に濾すといいのかもと・・・。
紙を買って下さるお客様にしたら「とんでもございません!」なことです。

お酒を寝かすのは待てないが、この柿酢はすっかり忘れてて4年物。
寝かすほどにお酢は良いみたいです。
香りが素晴らしかった、そして美味しいの!このまま呑みたい。そうだ!焼酎のお湯割りなんかにも良いかも。
だが一番は・・・鮎やマスなどの魚のお寿司に最高だろうなあと思う。川魚!
柿酢はお酢の中でもかなり上質な部類だそうです。
作り方はいとも簡単!
密閉できるタッパーなどへ、熟した柿(渋だろうが甘だろうが)へただけ除いて皮丸ごと潰して入れるだけ。
一辺にやらなくても熟したのを採ったら放り込む。(なるべく洗わない。)
皮に発酵を促す酵素がついてる、これが大事なんです。だから消毒してるのはちょっと辛いな。
以前パンを焼いていたときはこの熟し柿でパン種も作っていました。
柿は糖度が高く、酵素も元気。


さて、他にも料理では紙を使う場面があります。
天ぷらの時の敷き紙は絶対、自分の和紙。
売ってるのは怖くて使えない。
あれだけ真っ白なのって・・・塩素漂白ですもんなあ・・・。
家では人が集まった時に長火鉢でお一人様天ぷらやるのです。
揚げる食材と、鍋に油を用意する。衣を各自作って、自分でつけて揚げて食べる。自分の分だけ。
食べたいものを好きなようにやる。まるでチーズフォンデュの天ぷら版ですが・・この時に取り皿にいろんなミスった和紙を載せると・・
「うおお!!」と感嘆の声が(笑)


一昨年は東京で出店の時に知り合った、「麹屋」さんが麹の瓶の蓋に和紙!と使ってくれました。
どうやったんかなあ・・・。
味噌や梅干しなど通気性が必要な蓋にも和紙使います。新聞紙は嫌なので(笑)

鯛の紙包み焼きとかなかったっけ?
蛤の焼いたのも塩を盛りつけるのは紙がいいです。

と言うことでビンテージの柿酢に和紙ラベル張って、お使い物にしよう。
そして明日からまた柿酢作ります。
実はこの酢になる一瞬手前がワインになるとか・・・。ほんの一瞬だそうです・・・・。
なんとか幻の柿ワイン〜。なるか・・・。
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2011年08月31日

グルメ

田んぼもなんとか穂が出た。
野菜は前回の台風で壊滅したが・・・あちこちから野菜が来て買わずに済んでる。
おまけには天然鰻とか・・・白イチジクとか・・・普通では金はたいても変えない物、やっぱり頂いてます(笑)
脳天気にやってるけど、放射能汚染瓦礫を受け入れが九州、北海道、四国に集中してて・・・
手を挙げてる所あるねん・・・
私が住む幡多地域は当初、査定されてたが回避。
一番近くでは四万十源流の四万十町。須崎が受け入れに挙手。
まあ、放射能は既に3/15現在、ほぼ全国に飛来してます。
一番無難な策としては福島原発の近くの土地はもうこの先人が暮らせる地域ではないことはあきらかで
国が土地を買い上げて住民をすべからく避難させて保障問題をきっちりさせて、この先何十年、何百年監視しなければいけない設備をきちっと立ち上げて管理するのが良いとおもうのですが・・・
今現在の方向性は・・・日本中を被爆させてしまう可能性を孕んでる。
そうなると・・・(でも既に汚染汚泥はホームセンターとか農協とかに出回てるので後手)自給していくことが苦難になってくる。
そこへ外国からのTPPです。

日本の文化・・・・どうなるんじゃろ?

そんなこんなとこも毎日ネット見てて疲れきたこの頃です。
ずっとインドネシアみたいなスコールな夏後半の高知は全然降らない。
降らないで居ると・・・車のフロントガラスが真っ白?
え???黄砂ちゃうかと思います。
公害まっしぐらな中国から飛んでくるねん。中国地方とか四国に居ると判る人は判る。ハンパ無い。
ってことは・・・放射能・・・日本だけでは済まないんやけど・・・。

そんなこんなの食べることで今日感じたことです。


今日は食い物編です。

日本人って自分のルーツ辿ればバリバリの都会者でもどっかに必ず「田舎」もしくは「百姓」居るはず。
私の知ってる金持ちの凄いおじさんには、凄い親戚が居て無農薬の美味しいお米を親族が皆頂いてるという人居ます。
これをしてグルメやん!と思ってました。

私の親父はハンパ無い美食道まっしぐらで、美味いと評判の店なら飛行機に乗っても行くという人・・・・。
おかげで小さい頃から私ら姉弟は舌が肥えてた。
が、その狭間にはばあちゃんが小豆からこしらえるおはぎとか、新潟の親戚のつてで一般には出回らない純米酒とか、畑で無制限にブルーベリーや冬瓜の刺身で純米酒とかそういうバックボーンがあった。
どっちかというと私も弟もそっちの方がインパクトあったような。
父はひたすら都会の美食道。私は若い頃から場末のホッピ屋で出逢った煮込みとかまつりで出逢った菜食の人や坊さんの精進料理。その路線。弟はジャンキー路線に開拓。
おまけに母は漬け物が得意中の得意で、広島の山奥に移住した時・・・
寒いところなら「やっぱり京菜作って漬けたい!」って畑には京菜一杯植えたんですが・・・1メートルという豪雪に負けてリタイア。
神奈川に移って借りた広い土地に広いとうもろこし畑作って・・・・
毎日のおやつはとうもろこし〜

そんなあれもあり、これもありの食い物に五月蠅い家族です。

紙漉になるために高知へ来た娘の私は・・・
色々あって両親は呼ばなかった。来たら大騒ぎで大変で、地道に自分の地盤を作りたかったからこの家族来て欲しくなかった。
若かったですね、今思うと。
で、呼んだら案の定、ぐちゃぐちゃ(笑)

が、その珍道中で唯一、流石やと思った事件。

親方が「鰹食うなら此処!」という店へ親父を・・・
親父出てきた刺身一切れ食って箸置いて深々とお辞儀。
「僕は鰹をなめていた・・・。ごめんなさい。本当に美味しい物というのはその土地、そこに暮らす人の繋がりなんですね」って。

そう・・繋がりなんです。
その店の何十倍も美味い鰹にありつく18年です。
が・・・ごめんね。もう食べられない。おかげで結構魚は食べてたけど、しらす含めて魚もあかんなった・・・
肉はもうたま〜〜〜〜〜〜にだったのがいよいよです。
だけど、野菜だって山菜だってそして・・・自分で紙の原料作ってますからこれも。
ぜ〜〜んぶあかん基準になっていく可能性はある。
今の福島で起こってることは人ごとではないんです。
お金だけを考えたら今の状態にあるやろね、私だって・・・
だけど、それでええのかなあって思います。
自分一人が食い詰めて、正義通したところで・・・この国の今の状態見てると・・アホ見るかなとか正直思う。
だけど・・・・そうじゃないんだよね・・・・そうじゃない。葛藤です。そしてこの葛藤はいろんな人に相談しても解決せーへん。
自分の腹に聞くしかない問題。
首相がどーしたとかそういうことじゃない。

さて食べることに戻ります

自分で作った大根のサラダを食べさせたらどんぶりで平らげた両親。
瀬戸内の友人の釣った穴子で作った炊き込みご飯は夜中に姪っ子達が食い尽くした。
特別な事、何もせーへん。
ただ、米も野菜も魚も全部取ってきた人作った人みんな知ってる(笑)
塩や黒糖も知ってる
そういうことなんかなあと思います。
みんなが、どんな風に作ってるか知ってる。
そういうバイブレーションをただシンプルに混ぜてるだけなんやね。

基本は塩とその時期の酢。
柚は今年から自分達で作ったので賄うし、時期がずれれば徳島の無農薬スダチがあるし。そんだけです。出汁とか面倒なのないですね。
そういう料理出すと(料理と言うほどのもんでもない)
食べる人の「身体がもっとよこせ〜!」みたいな鬼気迫るもん感じる。
わはは。
なんじゃろね・・

今日は秋刀魚焼いただけの物持って宴会でしたが・・・
「嫁は秋刀魚嫌いで食べないんよ」って旦那に言われたのに・・・
嫁はん、パーキンソンで手がうまく使えないから・・・
手づかみで全部食ってご満悦。
これには旦那驚いて・・・「何したん?」って。旦那仰天してましたわ。
ただ焼いただけですとしか答えられないですわ。
あんまり考えすぎたり、食べる物に対してジャッジするより
直感と感謝と平らげるエネルギーですな。

なので。。めげてたけど懲りないというか・・
やっぱり冬野菜頑張ってみようかなと一大計画してますわ、アホやな。


ほんまはな・・・こういうことを、これを紙でやりたいんや!!
自信ない故に食い物の話しではぐらかしてるけど。。。
言ってしもた・・・修行たりないですね・・・・。
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2011年06月03日

梅の季節

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かなり早い梅雨入りの今年。
それでも梅の季節は間違いなくやってくる。

工房の裏に畑を作ってる。
地主の老夫婦がこの16年、せっせと梅の木を植えてきた。今5本居る。
が・・・剪定せず、足元の草刈りは畑があるために私がずっとやっている。
老夫婦は実がなると取りにくるが、おこぼれは貰ったことがない。

昨年爺ちゃんが他界し、今年ばあちゃんも入院。
小梅は完熟してぼとぼと落ち始めた。
青梅も鈴なり。2本の木は実の付きが良い。

お嫁さんに「今年はそろそろ採らないと」と伝えた。
「いろいろ忙しくてすっかり忘れちょった!」と採りに来る。

剪定したらもっと良くなるし、採りやすいし・・・私やっても良いですか?というと大喜び。
おかげで、少し採ったお嫁さんは「あとは全部あげるわ!」

うわあああ!感激。
無農薬、無肥料、無消毒なのだ。ただただ草を刈ること16年なのだ。

小梅完熟はジュース。青梅は梅酒。
そして木にはまだ大玉がいる。これを完熟させたら、いよいよ梅干し。
今年は大きな樽で漬ける。

楮がぐんぐん伸びる。もうすぐ田植えの稲苗もなんとか頑張って伸びてくれてる。野菜達もやっと伸び始めた。
紙漉も今月は忙しい。梅雨時なので、晴れ間を狙って紙干しするから、毎日段取りの変更が出る。
夜にこういう梅の下ごしらえとかをする。
先月から9時には寝て4時半には起きる生活になった。
早朝バイトに3時間出る。これが意外にも身体的に良い。1日がすごく充実してきてる。
バイトが終わってもこの生活サイクルでやっていこうと思う。


暑い夏、この梅ジュースは無くてはならない1品です。


梅干しまでいく頃には畑の主のビワが始まる。
これでお酒が作れるのです。水と砂糖で!
これも1年分の仕込み。

こういう季節を追いかける暮らしだとあっという間に1年が過ぎるのです。
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2010年08月10日

夏の定番

どんなに疲れていてもこれがあれば凌げる!
ぬか漬けです。
今年久しぶりに復活。

母は漬け物名人です。
そこで、春先にぬか床を少し分けて貰い作っていたんですが。
ここんとこのどたばたで手を入れるのを忘れて・・・あ〜〜〜無惨にも殆どボツ。
心機一転やり直し。
今度は芥子も結構入れて持っています。


しかし、今家で採れるきゅうりがねえ・・・でかいの・・・
ここら辺ではこんなんばっか。
茄子はまあまあなんですが・・・

ぬか床に対してこれだもん・・・
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夜ばてて何も食べたくなくてもこれでちょいビールすると食欲出てくれます。
玄米にも合うし、ぬか漬けって偉大だ!
野菜が採れて料理面倒なときは全部ここへ放り込む。
オクラもインゲンもいけるよ。
もうすぐ、茗荷が出始めます。これも行けるんだなあ。

で以外にも冬野菜のぬか漬け好きなのよね、特に小蕪。
今年の冬に漬けすぎた山東菜の塩漬け・・これも今冷蔵庫に移して高菜漬けみたいに食べてる。
自分の汗で溺れるような毎日、漬け物は薬代わり。
そして、この間の定期検診で薬剤師さんが言ってた。
汗をかくと糖分も出てしまいます、糖分補給も忘れないでねと。
へ〜どうりで低血糖になるわけだ。
お菓子なんかは嫌なので、なるべく果物で。

数日前からぶどうが安くなってきました。
高知でぶどうつくるひと最近増えたみたい。
西瓜は今年はほんまに出来が悪いみたいです。全然安くならないどころか数も少ない。あとはマクワウリだな。
早く柿の季節にならないかな〜
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2009年06月02日

山菜の中でも蕗はかなり好き。
ここ高知の西では普通の蕗は春から秋までずっとある。
きゃらぶきという佃煮にするつわぶきも年中ある。

先日事業の取り組みでやってる場所のお墓の後ろにあるでかい蕗を初めて採って炊いてみた・・・・
でかすぎ、灰汁が凄い。
ちょっとでいいや!って採ってたら、おっちゃんが両腕抱えきれないくらい採ってしまった・・・・
高知の男のサガである。
おなごが「これほしい」と言えば食べきれないくらいの量を採ってくるのである。

あとで、下処理する者の身になって考えを巡らすなんて芸はない。
まあ、微笑ましいのではあるが、こと山菜に関しては要注意なのだ。

今日で3日目の蕗である。
昨日まではお揚げと炊いていたが、今日は豚肉と。
どんぶり3杯行けます。我ながらこんな灰汁の強いもん食って大丈夫なんやろかと。
皮剥いだときに染まった爪はまだ、まっくろです。
これを染料にできんかと企んでいます。
まるで、モロッコの人がやる「へナタトウー」の色です。

明日には消化しそう、別のもの食いたい。

案の定カメラは畑で置き去りにされていました。
夜露にもめげず無事でした。
収まってた写真。
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一見するとエリンギみたいですが・・・
きのこ好きなんやけど、今泡ふく暇ないので。。。やめまして、草刈り機で蹴散らしました・・・明日はキノコスパでもするか〜。




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2009年05月20日

人間お蚕?

桑。

私は生まれつき腎臓が一個。
これは持病をもって46歳の時、判った。
かなり大騒ぎになったが、一個の人はけっこういるらしいということで
またも、誰も心配などしてくれなくなった(笑)
ただし、小さいときから疲れやすいとか、よく眠るとかは関係あるらしい。
みんなは、私のことをタフだと思ってるけどね、ははは。

で、桑がいいということは、だいぶ前から知っていた。
普通、身体に良いとされるドクダミは私のような「腎」が弱い人には逆効果であることも漢方の定説だと知るまではせっせとお茶にしてた時期がある。

桑茶を大量に貰ったけど、お茶ってそんなに呑まないし・・・
桑の紙を漉くために庭畑の隅に2本ほど野生化したのを手入れしてる。

「食べてみるか・・・」ここ数日の考えを今日敢行。
ちょっと硬くなってきた柿の新葉も。
あとはあおさのりと、友人に貰ってた穴子で天ぷらにしてみた。

味は、ない。
意外と柔らかいし、苦みもない。
シソのように油を吸うことも少ない。
行けそうだ・・・
しかし、ここんとこ油物が苦手になってるので、そう沢山とれない。

次なるは・・・塩漬けして乾燥させてふりかけを考えてる。これならかなりいける。

葉を食べ尽くす頃には立派な茎になって
それが紙になる、へへへ、全部使い切り、これぞ循環生活?

夜中に糸吐いて繭など作らないといいけど・・・・・


ここんとこ、10代からの、もう中毒に近かったコーヒーが突然飲みたくなくなった。
ニンニク、唐辛子、ネギ、ニラも遠ざかってる。
肉はかなり駄目になってきた。
魚もたまにしか食べない。
「あれがなければ!」という執着がなくなってきたのだ。
その辺にあるもので、充分事足りるように。
食べる物をスーパーで買う気分にならないこの頃・・・・

身体にいいことは確かであるし、そうしたいと思うほどジャンキーになっていた。
なのに、いきなりふっきれたように、身体が「要らない」と受け付けなくなってきたのだ・・・・
何が起こってるのかなあ???
35年ものコーヒーが要らなくなったことは、凄い。
でもどうして?って思うのよね・・・・

変化してるなあ、この頃急激に。
こういう状態は勿論、仕事のありかたへも影響していて
淡々とこなせるようになってきたし、パニックがなくなってきた。

「刺激」が必要なくなってきたようである。
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2008年11月18日

干し柿


今年最初の北風が吹き荒れました。
昨日まで日中は半袖でいられたのに、今日はダウンのヤッケです。
いきなり変わるのが高地の季節。
2週間前から、「採れ〜採れ〜落ちちゃうぞ〜」ともはや督促状態の渋柿。
私は低血糖の発作を起こすことがあるのね。
色々試して、即効性で言うたら、この干し柿に勝るモノはないです。
果糖の王様が柿なのですね、そしてドライフルーツではまさに王道です。
次がいちじくなんだけど、日本のドライフルーツの王様だと認識しています。
なので、私にとっては命綱。
今年は、なりのいい木とそうでない木との差が激しくて(なりの良いのは剪定及び消毒した木)いつも貰う木はすっからかんです。
毎年、作るのはこの写真の6倍ある。P1010016.JPG


今年は少ないけど楽ちんよ〜。例年なら徹夜です。
(その分買わないとあかんな〜)
君漉きやってると、こういう保存食作りも年々後回しになってくる。
干し大根しかり、大根の醤油漬けしかり、イカの塩辛しかり、白菜漬けetc・・
こちらへ来たばかりの頃は柿の酵母でパンも焼いてた。
無理やなあ、今は働き盛りなんやと諦めてます。

さてコツがあります。
高知は暖かいので、12月に入って半袖の日もあったりして、カビが出ちゃう。
なので〜P1010020.JPG

剥いたそばから熱湯にさっとつける。
これで、糖分が表面で固まり、カビに強くなるのです。
でも油断禁物。上手く干し上がったら冷凍庫へ。
夏の暑いときの冷たい干し柿は絶品です(絶対凍りません、糖分のせいでしょうかね)

とうわけで、紙漉一段落、怒濤の暦書きに入る前のわずかな時間でやっちゃいます。P1010017.JPG
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