2016年12月01日

若山楮8年目

始まりました、今年の若山楮の刈り取り。
温いし、国道脇の自生楮の葉っぱは青々ですが、畑のはなんとかトップ以外落としてくれてます。
今年はこの8年間やってきた「こぶしのさと」さんにお借りしてた窯場最後の年であります。
写真撮るのが苦手で下手くそなんですが、節目の年なので久し振りに皆を写真に収めていきたいと思ってます。

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現会長と、一番の長老88歳の元市野瀬の区長さんの「もふきさん」。
今日やった所は、もふきさんがずっと田んぼをやってた所とその下です。
田んぼを辞めたのが4年前です。
「お前、ここで米作れ」って言われたけど、壮絶なイノシシとの戦いを見てたので。。。
「楮植えたらあかんかね?」と問えば即答で「ダメじゃ!楮植えたら潰しがきかん!!」でした。
なのに、何故か〜何故か〜どこからともなく楮が生え出して、今年番頭と草刈りしながら。。
「ま、あかん言われたら刈ればええのよ〜」と残した。
もう、お年だし、流石に刈り取りには来ないだろうと思ってたら、ニコニコしてやって来た。。
会長が「段取り聞いて来たのでなあ」と。
10月末に草刈りした後、少し草が伸びてる通路を数日前に綺麗に刈ってある!
「うわわ、どうしよう?じゃんじゃん生やしちゃってるよ楮」と焦った。
ごめんね、ごめんね。来春は刈るから!と後を追っかけると
「ええのが育ってるな。やったらええ。」と・・・。
ああ、なんだろう?この感じ。
9年間開墾やら移植を一緒にやってきたリスペクトな「もふきさん」
喜んでたら・・・「去年のあの竃の焚き方はあかん!あれはあかん!」と今日だけでも3回位言われました(笑)
一釜ボツにしてるんですね、昨年。

さて、他にも。
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まちこさんの農作業ファッションは皆の関心が大!
今年はどんなん着て来るかねえ〜と気になってる人多い。
「なかったんよ〜ええのが〜」と今年はブルーです。ちゃんと上下セットです、帽子も可愛い。

今年のチラシに作業時の写真を一杯載せたんだが。。
もうとっくに他界してるおんちゃんとか載ってるのに、肝心の会長の写真がなかったと判明。
飄々としてて、それでて颯爽としてる。
姿勢が良くて足腰が軽い。
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5年前までの会長だった「元」さんとの息はピッタリです。
共に70代ですの。一緒に動くと顎が出ます。
明日もまた写真撮りますが、若山楮で唯一自由にできる畑が此処でして。
長太どんは高い所から皆の作業をじっと見て待ってました。
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時々、おちょくられ、怒られ、可愛がってもらった一日。
もうバタンキューであります。良かったね。
他に、番頭、新人さんなど今日は7人体制で、難所はほぼクリアーしてしまった。
毎年ながら、「仕事師」のみんなには頭が下がります。
posted by ハレハレ本舗 at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 楮栽培復活事業

2016年11月27日

いよいよです


http://www.town.kuroshio.lg.jp/pb/cont/kuronavi-event/518
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うまくリンクが貼れないですが。。。
黒潮町のHP見易くなってます!
http://www.town.kuroshio.lg.jp/pb/cont/kuronavi-event/518
そして、有り難いことに、とてもしっかりと告知してくれてます!
「高知森と緑の会」さんから、今年も援助頂き「高知山の日事業」のひとつとしても開催です。
詳しくは黒潮町のHPをご覧下さい。
今年で8回目。
そして8年間続けてきた、「土佐佐賀温泉 こぶしのさと」さんでの作業場での最期となります。
普通は山奥のそのまた奥で行われている伝統作業を、国道脇でやるという、非常に判り易い場所(笑)
なるべく多くの方に知って欲しい、来て欲しいがために国道のガードレールの内側でモウモウと蒸してます。
友人の紙漉さんが山奥からやってきて「ほんまに国道脇でやりよる!」と呆気にとられたです。

毎年、関東、関西からのリピーターも定着して来てて「今年は何時?」と連絡が入る様にまで。
イベント日の11日(日)には来年へのご案内も会場に貼ります。
年々暖冬でもしかすると来年は1月にシフトするかも。
場所は既に決定してます。
新しい場所で、屋内で温々と。地元の出店も増やしたいです。

だけどね・・・・。ほんとに感無量です。
この場所で毎年やれたこと、それを受けて町が次へ繋げてくれたこと。
9年前には想像もできませんでした。
野外ならではの面白さは捨てがたいです。
歩いてたお遍路さんがガードレール跨いで3日間野宿してやっていった事もあります。
今年はどんな人がひっかかるかなあという楽しみもあります(笑)
イベントという収穫作業。
こんなアホなことをずっと支えて来てくれてる町の行政のみなさん、ほんとにありがとう。
posted by ハレハレ本舗 at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 楮栽培復活事業

2016年11月25日

たまには・・・・。

暦中盤大詰め。
今回の一番難しい紙をやっと半分まで仕上げた。
暦というのは実用されるものと思ってる。
「滲んだりして読めないのはいかん。
走り過ぎてなんて書いてるか判らない崩しはいかん。」

しかも紙のよっては枚数がギリギリな物もあるので。
「失敗したらいかん、」

いかん、いかんの連続作業。
当然ですが、祝日間違えたらいかん、満月新月間違えたらいかん。
これは絶対いかんのだが。。。毎年なんかある、ごめんなさい。

道半ば、折り返し地点まで来て、この「いかん」に抗しがたくなった。
1枚くらい良いだろうと・・・もう夜中だというのに、始めたら・・・とまらん。
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作品ではないので座布団映ってるけど。
3種の枚数に余裕のある紙。(つまり在庫出来ます 笑)
左から 中国産大麻100%、那須楮土染め、若山楮生漉

墨を凄い吸うのでピッチが限りなく進まない中国産大麻100%の部分
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土染めということもあって、これもピッチは上がらないけど、今度は生漉で書いてみたい那須楮の部分
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長年これだけでやって来てるので自分のピッチに一番合う若山楮
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墨は墨汁です。
筆に残ってる墨に水で描いてみた。

面白い。
全部滲み方が違う。
きちんと描くを自分に言い聞かせて無駄な事やるのに躊躇してた。
紙漉なんだから金は無くても紙はあるのにね。。

筆を置くチカラ加減でも違って来るし、ならば〜ならば〜とやり出したら止まらなくなって。。。
あちこち墨だらけ、紙だらけ。
墨汁だけど少しお高いの使ってるんで(笑)墨の香りも充満してハイです。
「いかん!」から少し解放されました。
スッキリする筈が・・・もっとやりたいっってなって・・明日も紙漉き、で晴天予報です。
もう寝なきゃ。
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2016年11月23日

いちいち、どうでも良い感動は大事。

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もう後ひと月ちょっとなんて思えない、この頃半袖で仕事してる陽気のせいもあるなあ。
都会に暮らしてたら、Xmas商品とかおせち予約とか一気に年末年始を感じられるんだろうが。。
田舎に、それも家から殆ど出ない仕事や、出ても田畑という私にはそういう季節感がないかも。
緩い・・かなり緩い。
まずい、あと1週間で楮収穫・・葉っぱ青々。
まだ蚊が飛んでますし、今日も稲刈りでブヨにやられたし、布団思いっきり撥ね除けて寝てますし。
長太は腹だして寝てますし。。

この写真は2年前に「ジパング倶楽部」の取材で自分が撮ったのを保存してた。
プロが撮ったのはもう、実物送ったら殴られるのではないか?と思う程美しかったです。
取材では、楮畑に来てもらったら・・・ウリ坊が入り込んでて手伝いに来てた友人が棒ではたく!という
かなり衝撃的なシーンもあったりで、日頃田舎を取材してるお二人も取材忘れて追っかけてました。。。
このジパング倶楽部の月刊誌の反響は想像以上で、「結構来ますから覚悟しておいて」と言われたけど
本当に凄かった。
改めて、熟年パワーの恩恵は素晴らしい。
その後もお付き合い下さってる方多数です。

和紙を漉いてるというと、絶好の取材ネタとばかりにあちこちから来ますが
それが売れ行きに繋がった試しはないです。
ストーリーばかりが先行しちゃうからかなあ。
取材の後のフォローしてない自分もいかんけど(笑)

さて2年間ストップしてたこの行灯。
色々紆余曲折で辞めようかとも思ってたんですが、お客様から感動のお手紙貰う2年前に考えました。
ハレハレは細々とやってますが、嫌な事はやりません。
逆に自分が使いたいと思う物は続けてます。
田んぼを始めたのも、この行灯に漉き込む黒米くらい自分で作ろう!がきっかけでした。
が・・・甘かった。。。
自分の食べる分すらもこの3年採れてない。
稲穂じゃないバージョンをとか考えたけど、そもそもが「稲穂」だったわけで他の漉き込みはちょっと違う。
これは定番にしてる「シダ紙」も同じでシダなら、なんでも良いかというと、そうじゃない。
「タチシノブ」という特定の所に生えるシダでないとお客さんは反応しないと判ったからです。
私が山で「おお!あった!」と感動して背負い籠に入れる行為が、そのままお客さんに伝わってる証拠です。
自分の感性が一番大事なんだなあといつも思う。

さて行灯に適した稲穂が得られないままでしたが。。。
なんと毎朝長太と散歩する田んぼに他にはない2番穂が出揃った!
ここの田んぼを1年間見てたんですが、昨年から耕さず冬に水入れてる。
つまり冬期湛水で雑草が生えない。ジャンボタニシも居るので、コントロールが上手く行ってるのかも。
他の早米の田んぼにも2番穂は今年凄く多い。
だけど、水無しで出てもすぐにドライフラワーです。
一方の此処は2番手じゃない、正しく稲として成長してるので青くて美しい。
冗談抜きに此処の田んぼの稲で相当なお米採れると思う。
おんちゃんに頼みに行かねばと思った朝、長太と散歩してたら奥さんにバッタリ。
訳を話すと「耕すからええで〜全部刈りや〜」じるくて耕さなかったけどあれはいかん!と叔母ちゃん(笑)
つまり冬期湛水じゃなかったのか?これは、おんちゃんに聞かないと判らんね(笑)
いや・・耕さない方がええで・・淵の稲だけ貰うね。歩き回ったらあかんと思うよって。
今日から頂き始めました。
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美しいです。漉き込みたくなる姿に久し振りに出逢いました。
漉き込むには「食べる為のお米」は穂が多過ぎてしつこくなる。
2番手の自力で出たお米の穂がぼっちりなのです。
此処数日が勝負です。
来年の仕事分だけ頂こうと思います。
今日「稲刈り」(笑)してたら軽トラが何台もスピード落とした。
「ああ、遂に食い詰めてるのか、あんなんを刈ってる」って思われてるかも、うひひ。
自分の田んぼの稲刈りの為に新しい鎌買ったに、今年も出番無かったけど、今日から出番です。
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案配良く薪が減って来てるので吊るす。
寒波が来てるらしいので油断すると穂がおちてしまうから、今週が大事。
来春からリニューアルして再登場させます。

こういう「いちいち」どうでも良い感動が大事。
posted by ハレハレ本舗 at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年11月14日

楮の前に柚子

12月の楮の前に、北部ではゆず収穫作業があります。
先週から始まってますが、例年に比べて暖かく果樹の難しさを教えてもらってる。
楮はその点楽だなあ(笑)

今日の作業。
前半で収穫したのは2トンの柚子。
洗って搾って。
実はどれだけ採ったかの数量判るのは今年初めて(笑)
楮は最初からずっと数字を把握してます。
個人でやってた頃なんか
「終わったら良し」で「使ってなくなったら無い」でした。

助成金をずっと投入してもらってるので、数字はとても大事で膨大なファイリングがこの9年。
作付け面積、土地代、収穫量、歩留まり、作業人数、賃金、経費、全部記録が残ってます。
これね、今となっては実に凄い資料になりうるかもって思ってます。
行政のみなさんに、特に初期の頃の自発的に関わってくれた担当に多謝です。

そして雇用促進協議会が力入れてくれた2年間の「賃金」について私はとても学ばせてもらった。
立ち上がった最初の年に「楮は歩合制です」というとその時の会長に言われたのが今でも印象的。
「歩合制ならだれっちゃやらんね!」
家族とかでやってる所は歩合制もなんもない。終わるまでひとつ竃の飯でやる。
だけど、雇われて来る人に歩合制というのは、今の時代通用しない。
ところが現実には農業って今でもかなり歩合制。
若くて家庭菜園程度の私はこのことがイマイチ判ってなかった。
会長が「器用でできるもんが沢山取って、できんもんは安いということでは誰も来てくれない。それが一年中あるなら来るだろうがほんの一時期の仕事にそこまで来る人はいないよ」って。

おしゃべりばっかりで、人の手まで停めてしまうおばちゃんとか
ひょっとしたら精神的に問題抱えてるかなという青年とか。
いきなり理由も無く来なくなる人とか。
一方で手弁当で遠くから毎年来てくれる若い人とかが増えてるし、番頭なんかズッポリ来ちゃった(笑)
つまり、非常に個性豊かな集団で、全員が一日終えてなんぼなんだよと言う事。
この時の会長は人の3倍の仕事こなすけど、出来ん人おっても気にしない。
自分の仕事に切磋琢磨な人。

私は若かったせいもあるけど、奥歯噛み締めてた。
ああ、自分のクローンがあと10人居たらってずっと思ってた。

9年目、自分のクローンが10人なんて不気味以外の何ものでもない。

今日もおばちゃんの苦言の嵐の中、現会長が走り回って20`コンテナ上げ下ろしして。
今日は4時で終わり、疲れたって(笑)
でもね、現場ってそうやって少しづつモチベーション上がるから。
柚子コンテナ20`は私も悪態つきながら運んでるけど。。
今日計量してはたと思った。
楮一束は平均20`でこれは私2束担げる・・・・・。
あれ?現場のモチベーションの違いかな?
それとも自分だけ嬉々としてるのかな?

どの仕事も面白くやれることには違いないな。
自分の視点の位置なんだな。

番頭は実に淡々と、しかも唯一の30代です。
若いからと無理させるのではなく、「一緒」にやること大事。
一人より二人。
若い子は実は無理してたりチカラの使い方判ってなくて70代の方が飄々と担いだりするから。
そういうことを「一緒に」これ凄く大事。私の30代にそういう大人少なかった(笑)
もうモグラたたきみたいに叩かれっぱなしで気がついたら50になってたわ。

口で言ったり、おばちゃん達みたいにうまく使おうって人ばかりだと次へは繋がらない。
やりたくても出来ない人、ズルしたい人、仕事のこなし方が違う人。
だけど、現場ではマイナスに見える人も普段からあちこちで「あの作業面白いで」と宣伝してる自分でも気がつかないうちに(笑)だからマイナス転じてプラスになってるので大事にしてるよ(笑)
つまり「全て」人の個性に過不足無し。
これが当時の会長の言わんとしてた事なんかな。余計な能書き垂れる暇あったら自分の背中見せよってこと。

そして当然なんだけど、歳取って今までできてきたことが出来なくなって行く人。私も今年痛感してる。
それがひとかたまりになって収穫して分け合って「来年も」が嬉しい。

勿論その分け前が若い人並みになったら大喜び。
それが刺身やお酒に変じて来る(笑)

これがこれからの新しい世界と言い切れる様にもう少し頑張る。
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2016年11月11日

楮収穫作業

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10月に早々告知しました、蒸し剥ぎイベント。
これの何が面白いのか?
来た事無い人によく聞かれます。
そして、来た人は何故か毎年来たくなる。
イベントなんだけど、お客扱いしない不思議なイベントです。
来たら最後、ちゃんとやらないと怒られるという・・・だから無料です(笑)

昨年は畑で楮を刈り取ることをワークショップにしましたが、ネタ満載で今年は「へぐり」を裏ワークで。
そういう色々が出来るのも、畑から楮を刈り出さないと始まりません。
ちょっとやってみたい、がっつりやってみたいという方は是非お越し下さい。
12月1日から4日までの日程でやります。
やってみたい人は是非に!
連絡は私まで。
nakajima@hale-hale.com

仰山集まるようなら、前倒し宴会も考えます(笑)
楮収穫のいろいろな12月月間は盛り上がった日には宴会になるという裏情報チラリです。
宴会は段取りには含まれておりませんが、これがまあ、その・・・なんであります。
posted by ハレハレ本舗 at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 楮栽培復活事業

2017年七十二候暦 受付開始します

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随分ご無沙汰しておりました。
うだる暑さから、いきなり薪ストーブな今年です。
今年は何かとあって集中出来ないのですが、なんとか漕ぎ着けました暦。
定番で漉いて在庫もするというハレハレの小判の紙での暦。
それでも、毎年リピートしてくれるお客様が多いので、今年はどんな紙にしようか?と悩みます。
サンプルを兼ねた暦ですから、その時だけの一発勝負的な紙ではなく、在庫が切れたら「同じ様に」漉ける紙。
これが結構ハードル高いのです、私には。
井戸水、手漉き、天日板干しという工程なので、年間いつも同じにはならない。
だから、ある程度まとめて漉きます。
自分がハマって漉いたものもあれば、こういうのはどうだろうと漉いたものもあります。
8年目なんですが、中にはヒットしたのがあったりで在庫切れしてたり。
自分の好きとお客様が好む紙はまた違ったりで面白いです、やってて良かった。

七十二候という季節の漢字を書いて来て一年に六つ使って行くので後5年となりました。
折り返しを通過した所です。
日常の中に何気なく一年を一緒に過ごしてもらうという気持ちですので、毎年取り立てて目立つ事はしてませんが
ちょっとだけ遊ばせてもらってもいます。
今年踏ん張ったのは大麻(中国産)のソーダ灰煮100%の紙。
今までは苛性ソーダでないと煮えない原料でしたが、ご縁あって素晴らしい原料に巡り会いました。
薬品を使わず、できることなら江戸時代に漉かれてた紙漉をという想いにまた一歩。
暦という仕事がなかったら、ここまで挑戦してないかもしれません。
綴じ紐、掛ける紐は今年は野州麻の精麻を使っています。

毎年「今年も!」と楽しみにして下さる沢山のお客様のおかげで、新しい事に踏み出せています、ありがとう!

来年の暦の七十二候は「鳥」を選びました。
案配良く鳥がいない月は昆虫や獣を。
空を仰ぎ、地面を観る。
そんな年になったらええなあと思うのです。
リピーターの方は部数だけお知らせ下さい。
新しい方は、ご住所と部数をお知らせ下さい。
11月末には発送開始できるよう、せっせと仕上げて行きます。
価格は今年も据え置きで¥4000
送料は一部¥180(2部以上はゆうメール便は使えないので、お問い合わせ下さい)

ご注文、お問い合わせは下記まで。
nakajima@hale-hale.com

お待ちしております!

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2016年10月25日

若山楮今年度の草刈り終了

昨夜、FBで愚痴こぼしたで、朝消そうと思ったら大反響(笑)
消せなくなりましたん。
ここ9年近く地域起こしとしての若山楮に全力で頑張ってるが故に自分の事後回しになってきてることへの自戒も含めてだったので。
やっぱり両方で成果出さないと、内情知らない人はそう思うねと。
身体は1個しかないのでねえ。
もっと「地域」の協力得られると思ってたのが、そもそもの間違いだったと気がついた時は抜け出せなくなってたとも言える。
当然と言えば当然。

だけんど一方で、楮マジックに見事填められたわけです。
逞しい雑草の如くはびこる楮の群生地。
きゃ〜きゃ〜と嬉しくてやってると、そこら中にあることに気がつく「地域外」からのオタクが更に輪かけるようにして
「あるで〜あるで〜凄い凄い」となって・・・今に至ってます。
これをどうやって地元に拡げるかと思ってやって来たけど。。
食いつかないのよなあ、地元。
単位面積で言ったらまだかろうじて楮は優勢だけど、収穫後の手間賃で消える。。。

お金に成るか?ならないか?そこら辺だと思いますが。
そもそも、大きい所が頑張ってもどんどん先細りしてて
もうお蔵入り一歩手前な世界故に、儲けだけ言われたら説得力は限りなく無くて。
そんなことも、自分が漉くだけなら全然どうでも良い事だったんですが、嫌でもこの世界の片鱗に触れる事ができたのも・・・。
「地域起こし」というポジションに立った御陰。
良く判ってる紙のメッカでは絶対やらへんな(笑)
助成金もらっても付け焼き刃に水で、助成金なくなったら終わり。
助成金はシビアだから、最低賃金とか言われますし(笑)
そういう仕組みには全くもって乗っからないし。

さてそんなこんな今朝は今年最後の地元小学校の「楮畑」授業日。
もう芽掻きも草引きも終わりました。
うっすら黄色くなった葉っぱをはたいて落としてる子。
自分の背丈の3倍に伸びてる先っぽ見てる子。
軽トラで通りかかったおんちゃんが
「仰山子供が来て何しよる?」と目を細めてた事。
ああ、これで充分じゃないかって思った。

ほなら、数人が叫んでる。
まあ、毎回畑では色んな事があり、食べられる草のことなんかも話してるので。
今日は「ニラ」がそこら中に瑞々しく生えてるので「これニラだよ」って言うと「え?誰が植えたが?」
ノビルも仰山あって「これ美味しいよ」というとすぐちぎって食べる子。「中嶋さん、コンニャクどうなった?」
ああ〜子供って一度話した事は絶対覚えてるんだなあ!
「そろそろ掘ってみるから」慌てて言いました。
大人である自分しっかりせいよ!って(笑)

で叫んでる先へ行くと、蛇の抜け殻。

脱いでまだ時間経ってない。
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子供が切っちゃって繋げた。
見事な抜け殻で、頭も目もあります。
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ほんとに全部脱皮するんだと私も驚いた。
長さは1b以上ありまして。
「これ財布に入れたらお金ガッポガッポ!」と言うと
「聞いた事あるで〜」と。
今日は昨夜愚痴言ったせいか・・かなりの厄日になってた。
なので、獣の被害もなく(毛虫はやってくれたけど)無事収穫までに漕ぎ着けそうなので、鉄柵にお守りとしてぶら下げて来ました。

地域が起こらなくても、この畑の今年の出来映え見たら
小学生が手入れした楮はダントツでした。
「今年の畑作業は今日で終わりました。皆の頑張り見てて私達ももっと頑張らないといかんなと思いました、ありがとう」
お世辞でもなんでもありません。
子供達が「なんで下の楮はここと違うの?」という鋭い指摘(笑)
大人は忙しいんだよ、お金に換算すると・・・って言いそうになって、はたと気がついたんですね。

蛇の抜け殻を見つけたのも子供達。
そういう柔らかで無垢な気持ちに今日出逢えておばさんは感無量。
高知大学の地域協働学部が入ってくれるということを、この小学校の校長先生はとてもとても楽しみにしてくれてます。

地域起こしというのは、子供達と子供達に関わる父兄や先生達なんだと。そしてそういう受け皿の中に飛び込んで来てくれるのは
実は地元以外の人達。
これからの「地域」の在り方の先っぽにいるなあって思います。
posted by ハレハレ本舗 at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 楮栽培復活事業

2016年10月20日

2016若山楮イベント

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今年も来ます。若山楮の収穫イベント。
昨年のフライヤー同様、京都から移住して来たアーティストの山元彩乃ちゃんの作。
去年のもとても好評で、「そもそも紙ってどうやってできるの?」という素朴な疑問に優しい絵で解説してくれて
映像で取材に来たケーブルもこのフライヤーを上手に使ってくれました。

今年は会場に居るおんちゃん、おばちゃんの写真が随所に。
あ、数年前に亡くなった長老の写真は捨てがたく、今回も起用(笑)
おんちゃんの仕事する姿に若い人惚れましたねん。
で、おんちゃんも数日のイベントで若返りましたねん。
おんちゃん、今年も出てるよ〜。
ちなみに伴侶のおばちゃんは現役で全ての作業に出てくれてます。リスペクト!
そして、昨年へぐりに体験に来てくれた「クッキーメロンパン」が当日販売にも来てくれます。
蒸し剥ぎの窯場の早朝居ると、中村で仕事の際に国道からおやつ差し入れしてくれたフッキーさん。
誰もまだ来てなくて、七輪で入れたお茶に浸して食べたラスクの味は格別。
今年はメロンパンで子供達に!
こういうの凄く嬉しいです。
あ、へぐりの時の差し入れの純米酒は一瞬で消化(笑)一緒に呑みたいね〜。

で・・・
町の広報でも「若山楮の後継者」と宣言した番頭は裏の白黒に。
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フリーだった昨年は家に寝泊まりして早朝から叩き起こされての収穫作業でした。
今年は町の地域起こし協力隊として頑張ってます。
この番頭がやっている「へぐり」がここ数年何故か人気でして。
今年の収穫作業の「裏版」にへぐり体験もご用意しました。
蒸し剥ぎより更にはまること請け合いですが、厳しいですぞ。

今日も色々とお手数かけてる役場の担当の方が「一昨年、蒸し剥ぎまではやったんだけど、その後をやってない」と。これ、個人的に気になってる様子。
気になるね(笑)
畑から刈り取って来て、おもろいように剥いだあと、どうするの?これがどうやって1枚の紙になるの?

これはどこから、どういう「手」経てこうなってるの?
これが凄く大事だと思うのは便利になる世の中と正比例してる私です。
学校ではなんちゃ教えてくれないから。
其の点お膝元の拳ノ川小学校の子供達は恵まれてるなあ。
結構みんなハマってる。
一年間全部やってるからだと思う。
コレハ、ドコカラキテ、ドウヤッテ、コウナル?
これが大事。

「体験」や「ワークショップ」で「やり方」を知れるだけでも貴重なんだけど・・・。
そもそもの、収穫して加工作業となる「紙の素」には実に多くの「手」が介在してる。
その現場の空気感こそが今求められてるって思う。
自分もずっと一人ないし、手伝ってくれる友人達だけでやってきたので、この若山楮になってからのカオス感はたまらない。もう独りでやる気にならんです。
大所帯でひとつの目標に動くのは実に大変でひと言では言えないこと仰山だけど
毎年やるから少しづつ変化して行く。これがたまらない(笑)
私自身も随分育てられて丸くなりました!

15年くらい前までは今の集落の下の川で楮を洗ってると、おばちゃん達が野菜を洗いにきたり
洗濯物洗いに来て、色々と話したもんです。
「こんなことが面白いかえ?都会から来たからなんじゃろね。自分らの子供らは、帰ってこんよ。あ、流れたで!」

お年寄り達は「こんなこと面白くもなんともないんだね」と味噌にする大豆を洗ってたりする。
今は誰も来なくなった川の洗い場・・・寂しいね。



たった数日だけど、こんなことが面白いか?これはこうやってやればええんだ!
毎年ドラマ満載です。
スタッフのおばちゃんが来て言います。
「中嶋さん、この子に賃金払わないといかんで!」見ると学校上がる前の女の子です。
朝からずっとハマって剥いでたそうです。
この場所でやる最期の年。
いやもう、ようやったとしか言えませんが、ここで事故も火事もなく9年やらせて貰えた事に感謝です。
新しい場所で餅投げするより、ここでの最期に餅投げたい私です。
実に多くの方々にご迷惑もかけながらやってきました。
新しい場所、若い人へかろうじて繋ぐこともできそうです。

是非、お越し下さい。
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紙干しの日

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夏に戻ったかの様なこの数日。
今年は本当に湿度が高い。
今朝はやっと秋に戻った。
暗く閉じてた海側の空が開いて山に朝日があたり出して
こんな海に近いここでも朝靄がうっすらと。
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今日は最高な紙干し日和となりそうです。
身体の産毛で湿度わかってしまう身体になって久しい私。
お天道さん頼みの多い紙漉工程でも最大級の「晴れてくれっ!」の祈りを捧げるのが紙干し作業。
今、圧搾中。
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昨夜からじんわり、じんわりとジャッキで絞ってます。
この圧搾台は友人の作。ただの鉄色では面白く無いし、錆び止め必要で自分でペイント。
しっかりお日様、裏にはラーの目入れてあります(笑)
親方の圧搾台はスイッチ入れるとジャッキがゆっくり回って絞めて行くので便利。
早朝にセッティングして、絞ってる間にご飯食べられる。
ただし・・・タイマーなんかついてないので、やっぱり様子見に時々行かないと・・・。
「うっかりして、紙床折れたこともある」と親方笑ってた。
職人さんが出て来る8時には絞り終わって紙干場へ運ばれてるから・・朝何時に起きてたんだろうねえ。
住居と工房が隣接しててほしい理由はこういう所にある。
私も寝る前に何度か絞りに工房へ入るし「夜中にトイレに起きたらついでに絞ったら朝が楽なんだけど」と
毎度本気で思う。
私のは手動なので5分おきにレバーをせっせとしないといかん。
なので、珍しくカメラ持ってウロウロしてます。
あともう一回やったら、お散歩行こうな長太どん
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